柳川市隅町の柳川古文書館で3日、明治維新150年に合わせた企画展「柳河の明治維新」が始まった。柳川藩最後の藩主、立花鑑寛(あきとも)が朝廷から拝領した「錦の御旗」など85点の資料を展示。柳川藩が幕末にどう行動したかが分かる展示内容となっている。 鑑寛は幕府政事総裁職の福井藩主、松平春嶽の実姉を正室に迎えており、じっこんの間柄だった。展示では、京都滞在中の春嶽が京都守護の任を受けていた鑑寛に「ゆっくりと話をしたい。ぜひ来てほしい」などと記した直筆の書状を並べ、両者が政治的立場を同じくしていたことを紹介する。 公武合体と挙国一致を目指し、幕府寄りの立場だった柳川藩だが、幕府勢力が大敗した鳥羽・伏見の戦い(1868年)の後に、新政府軍に参加。京都御所で錦旗(錦の御旗)を拝領し、戊辰戦争では東北各地を転戦し、東京の治安維持も担った。錦旗は横67センチ、縦360センチ。立花家史料館(柳川市新外町)の