一昨日、横浜国大人間教育科学部のマルチメディア文化課程というところで講義をしてきた。「メディア基礎論」という主に一年生対象の授業。複数の教官が持ち回りで担当しており、そのうちの一人の清田さん(前、名古屋芸大にいらしてそれ以外でも交流がある)から、「アーティスト廃業」の立場から何か喋って下さいという話で。 マルチメディア文化課程(以下マルチ)では演劇や映像など実作の授業もあり、マスコミやサブカル、あるいはアート周辺に関わりたいという願望を漠然と抱いている学生が多いらしいということは聞いていた。 つまり、いわゆる「アーティスト症候群」みたいなものが潜在的にあるので、それに一発ガツンとかませばいいんだろうと思い、「アート・イズ・デッド〜資本主義社会のアートの変質と延命」というレジュメ(タイトルは伊藤剛の『テヅカ・イズ・デッド』のパクリ)を作ったのだが、前日行ってから詳しく話を訊くとちょっと事情が