沖縄県の米軍普天間飛行場移設計画を巡り、沖縄本島最北端の国頭村(くにがみそん)安波(あは)地区の住民の一部が、同飛行場の誘致運動を進めていることがわかった。 基地受け入れに伴う振興策で村の活性化を図るのが狙い。24日に区民総会を開き賛否を話し合う。宮城馨村長は「ヤンバルクイナなど希少生物が生息する村づくりを進めており、環境を破壊するような基地の建設には絶対反対だ」としている。 安波地区は本島東側にあり、85世帯約170人が暮らす。誘致運動を進める住民らによると、海岸沿いの農地約260ヘクタールに、2500メートル級滑走路を持つ空港を建設する計画。推進派は4月末に上京し、区長ら18人が署名した要請書を政府関係者に提出した。