伊藤計劃プロジェクトの第三弾にして最終章『虐殺器官』を観てきた ひとまずこれで伊藤計劃ブームは終わるだろう。前二作品と比べると会場は満席で女性客も多かった。声優陣にイケメンが多いかららしい 笑 この作品は制作会社がまさかの倒産という事態になりながらも、監督の熱意により継続、そして完成に至ったという経緯がある 出来るだけ伊藤計劃の言葉や文体を忠実に再現したとあって、これは観る文学作品なんだなと思った 人々を狂気に導き、互いに殺し合わせる「虐殺の文法」は存在するのか? …さすがにそれは難しいだろう。でも、「自殺の文法」とか「過労死の文法」は存在していると思う 例えば「他人様に迷惑をかけてはいけません」とか「お客様第一主義」がそれに該当する。それについては説明するまでもないだろう ただ、この映画に関して言えば伊藤計劃の三作品の中で最も文学的要素が強く、原作やフランツ・カフカを一度も読んだことがな
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