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2. アジェンダ • SQLインジェクション対策もれの責任を開発会社に 問う判決 • PHP入門書のSQLインジェクション脆弱性の状況 • O/RマッパやSQLジェネレーターのSQLインジェク ションの話題 – Rails SQL Injection Examplesの紹介 – Zend FrameworkのSQLインジェクション – JSON SQL Injection – Drupageddon(CVE-2014-3704) Copyright © 2008-2015 HASH Consulting Corp. 2 3. 徳丸浩の自己紹介 • 経歴 – 1985年 京セラ株式会社入社 – 1995年 京セラコミュニケーションシステム株式会社(KCCS)に出向・転籍 – 2008年 KCCS退職、HASHコンサルティング株式会社設立 • 経験したこと – 京セラ入社当時はCAD、計算幾何
今まで2回にわたって、SQL識別子のエスケープの問題を取り上げました。 間違いだらけのSQL識別子エスケープ SQL識別子エスケープのバグの事例 3回目となる本稿では、SQL識別子の取り扱いに関する問題を整理して、一般的な原則を導きたいと思います。 SQL文が動的に変化する場合のSQLインジェクション対策 「間違いだらけの…」で示したように、識別子エスケープが必要な局面でそれが洩れていると脆弱性の要因になることがありますが、それは外部から指定したデータにより、SQL文の構造が変化してしまい、アプリケーションの要件にないSQL呼び出しがなされてしまうからでした。 しかし、「間違いだらけ…」の後半で示したように、識別子のエスケープだけではセキュリティ問題を防ぐことはできず、情報漏洩を招いてしまいました。外部から任意のSQL識別子を指定できることが問題という結論でした。 上記のように、アプリケー
これから3回連載の予定で、SQL識別子のエスケープの問題について記事を書きます。SQL識別子のエスケープについてはあまり解説記事などがなく、エンジニア間で十分な合意がないような気がしますので、これらの記事が議論のきっかけになれば幸いです。 3回の予定は以下のとおりです。 間違いだらけのSQL識別子エスケープ(本稿) SQL識別子エスケープのバグの事例 SQL識別子は結局どうすればよいか ということで、まずはSQL識別子のエスケープの失敗例について説明します。この失敗例はあくまで説明のために作ったもので、実際のものではありません。また、想定が「ありえない」と思われるかもしれませんが、意図的なものですのでご容赦いただければと思います。また、「間違いだらけの」というタイトルは、今回の題材が間違いだらけという意味であり、巷のSQL呼び出しがそうであるという意味ではありません。本稿に登場する人物と団
(Last Updated On: 2018年8月4日)IPAは「安全なSQLの呼び出し方」(PDF)を以下のURLから公開しています。 http://www.ipa.go.jp/security/vuln/websecurity.html 「安全なSQLの呼び出し方」は危険である、とするエントリを書こうかと思い、内容を確認するとそうでもありませんでした。 訂正:ツイッターで徳丸氏に確認したところ、徳丸氏もエスケープを含めたSQLインジェクション対策が必要であると考えられていた、ことを確認しました。徳丸氏にはセキュリティ専門家として大変不名誉な記述であった事を訂正し、深くお詫びいたします。内容についての修正は、識別子エスケープについてブログに書くとの事でしたのでブログの内容を確認してから修正します。 別冊の「安全なSQLの呼び出し方」は基本中の基本である「正確なテキストの組み立て」によるセ
昨日のエントリ「SQLインジェクションゴルフ - 認証回避の攻撃文字列はどこまで短くできるか?」にて、認証回避の攻撃文字列が5文字にできる(「'OR'1」)ことを示しましたが、@masa141421356さんと、やまざきさん(お二人とも拙著のレビュアーです)から、idとpwdにまたがった攻撃例を示していただきました。やまざきさんの例は、MySQL限定ながら、なんと3文字です。これはすごい。 @masa141421356さんの攻撃例 @masa141421356さんのツイートを引用します。 @ockeghem 大抵のDBでid=''OR' AND pwd='>' ' が通ると思います(id側に「'OR」, pwd側に「>' 」で6文字)。長さ0の文字列がNULL扱いされないDBなら最後のスペースを消して5文字です。 — masa141421356 (@masa141421356) June
「安全なSQLの呼び出し方」というSQLのセキュリティに焦点を当てたドキュメントが、2010年3月にIPA(独立行政法人情報処理推進機構)から公開された。 これは2006年1月から提供されている、Webサイト開発者や運営者向けのセキュアWebサイト構築のための資料「安全なウェブサイトの作り方」の別冊として書かれたものである。「安全なウェブサイトの作り方」が92ページなのに対して、SQLインジェクションについてだけで40ページもの分量がある。なぜこんなに分厚いのだろうか。 このドキュメント作成に協力したという、独立行政法人産業技術総合研究所 情報セキュリティ研究センターの高木浩光氏にお話を伺うことができた。高木氏は個人ブログ「高木浩光@自宅の日記」で、セキュリティ関連の問題を追求する論客としても知られている。筆者も以前、この連載の「今夜わかるSQLインジェクション対策」の回(2006年11月
世間では、今Gumblar祭りが勃発中であり、SQLインジェクションがニュースに出てくることは少なくなったが、だからと言ってSQLインジェクションの脅威がなくなったわけではない。SQLインジェクションはGumblarを仕掛ける手段としても利用されることがあり、Webアプリケーションを提供する全ての人にとって、対策を講じなければいけない驚異であることに変わりはない。SQLインジェクションという攻撃手法が認識され、大いに悪用されているにも係わらず、その本質に迫って解説している記事は少ないように思う。従来のWeb屋だけでなく、今やアプリケーション開発の主戦場はWebであると言っても過言ではなく、そういう意味ではSQLインジェクションについて理解することは、全てのプログラマにとっての嗜みであると言えるだろう。 というわけで、今日は改めてSQLインジェクションについて語ってみようと思う。 SQLイン
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