沖縄県産品を販売している福岡市・天神の「わしたショップ」が5月8日に閉店する。九州のアンテナショップの草分け的存在だが、売り上げの減少などに伴い、20年の歴史に幕を閉じることになった。 沖縄県などが出資する同県物産公社(那覇市)が1996年6月、特産品販売の促進や沖縄文化の発信を目指して開店。泡盛や食料品のほか、沖縄の夏用シャツ「かりゆしウェア」など約2000点が並ぶ。 2001年に沖縄を舞台にしたテレビドラマが放映されるなどし、「沖縄ブーム」で来店者が増加。しかしスーパーなどでも沖縄の特産品が扱われるようになったほか、通信販売でも買えるようになったため、近年は売り上げが減少していたという。