熊本地震の発生から2週間が過ぎた。各種の被害や復興に関する状況はすでに多数報じられているが、その中でも多くの人を苛立たせたのが避難所への支援物資配給に関するトラブルだろう。 ある地点ではおにぎりが腐るほど余っている一方で、別の地点では全く足りていないという状況がたびたび報じられている。こういったニュースには行政の不手際に対して多数の批判コメントがよせられたが、避難所に支援物資をスムーズに届けることは極めて難しい。少なくとも現状では100%無理と言っても過言ではない。それは企業がどのように物流システムを構築しているかを考えれば分かる。 近年、ネット通販の拡大により多くの企業が物流に力を入れている。ネット通販大手の楽天やアマゾン、ゾゾタウン等の物流に関するニュースはたびたび報じられるが、顧客に商品をスムーズに届ける仕組みを作るために企業は莫大な時間と手間とコストをかけている。そしてこれらの物流