JR直方駅新築に伴い予定される旧駅舎解体を巡り、直方市の住民12人が17日、「住民の要望にも関わらず、文化財としての価値を検討していない」などとして、関連予算の支出差し止めを求め市監査委員に住民監査を請求した。 請求書では、旧駅舎について「希少な歴史的建造物を『決定済み』と理由だけで解体するのは不当」と指摘。文化財保護法などにも反するなどと主張し、解体など関係予算を支出しないよう向野敏昭市長に請求することを求めている。 旧駅舎の保存を求める団体の代表を務める樋口清さん(62)は請求後に会見し「性急な取り壊しはしないでほしい」と話した。 市監査委事務局によると、受け付けから60日以内に結論を出す。【小畑英介】 〔筑豊版〕