TBSホールディングスが、保有するプロ野球の横浜ベイスターズの売却を検討していることが1日、分かった。譲渡先には、トステムやINAXを傘下に持つ住宅設備大手の住生活グループが浮上している。 TBSは広告収入の落ち込みから、2010年3月期連結決算が23億円の最終赤字に陥り、経営不振が際立っている。 TBSはベイスターズを02年にマルハから140億円で買収。ただ、球団経営は放映権料収入と観客数の低迷で不振が続き、TBSは本業の放送事業収入などから毎年20億円程度を広告宣伝費として補填(ほてん)したきたとみられる。放送事業も不振となり、球団が経営の重荷となっていた。 ベイスターズ売却について、TBSと、売却先として名前が挙がっている住生活グループは、いずれも「現時点で開示すべき事実はない」としている。