「大負けしているギャンブラーの博打」のような運用を放置するのは無責任だ! 厚生年金基金廃止案の問題点と解決策 厚労省は、制度としての厚生年金基金を廃止する具体的な手順について案をまとめたようだ。「日本経済新聞」(10月28日、朝刊)によると、11月2日に開催される社会保障審議会の専門委員会で示す予定だという。 通常の審議会の手順であれば、会議の一週間くらい前に事務局の「案」が出来る。これを委員に「ご説明」して回りながら、事前に意見を聞いて、事務局が会議の筋書きを作る。分科会の委員長は、事務局が作った「台本」を読みながら、議事進行すればいい。推測するに、日経の記事は、この事務局案を報じたものだろう。記事の内容は、現段階での厚労省の腹案だと考えて良かろう。 厚労省案は、廃止までの移行期間を10年としている。これは、税制適格退職年金の廃止に設定した期間と同じだ。大きな問題は、現在、約半数の基金が