「人生で大切なことはすべてXXXが教えてくれた」というのは昔からある自己啓発本のテンプレートだ。古くは、たぶん人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ (河出文庫)に端を発する。それこそここ20年ぐらいの間、この本を下敷きにして(?)幾度と無く似た本が出版されている。 最近出版された人生で大切なことはすべてプラスドライバーが教えてくれたもそういう本の一つに分類していいと思う。 もう本当に使い古された手法で、本のタイトルを見ただけでうんざりすると言うのに、この手の本って読むと何故か面白いんだな、これが。amazonの読者レビューでの評価の高さがそれを裏付けている。 思うに、人としての骨格――考え方や知識の身につけかた、そして生き方って――学校の授業の枠内だけで身につくものではないんだろうね。たぶん遊びや仕事のなかで日々発見していくものなんだと思う。そして発見しきれていない部分が我々にはき