現代のようにいろいろとストレスを感じる社会では、ストレスによる心理的な影響で、からだのさまざまな所に障害がでることがあります。これが心身症とよばれるものです。目の心身症の場合もいろいろな目の症状がでますが、いちばん多いのは視力障害です。目には悪い所がないのに視力が落ちたり、また近視、遠視、乱視などでメガネをかけても視力が良くならない小学生や中学生が増えています。 ものを見るために目は重要ですが、最終的にものを見ているのは脳なのです。この脳にストレスがかかると、目に見えているはずのものが認識できないことがあります。これが心因性の視力障害です。 心因性視力障害では、失明することはありません。この病気をよく理解し、正しく対応することが重要です。