統計では、ある二つのデータに差があるかどうかを調べるとき、直接「差がある」ことを立証するのではなく、 (1)二つのデータに差がない(ただの偶然)と仮定する。 (2)それがある低い確率Pでしか起こらない(=偶然とは思えない)ことを示して、(1)の仮定を否定する。 という方法をとります。「有意差がある」とは、(2)が成り立つ、すなわち「差がないとすると、非常にまれな偶然である」ことをいいます。 このとき、確率Pを有意水準といって、0.05=5%や、0.01=1%がよく使われます。 なぜこのような方法をとるのかというと、(1)の仮定が正しいにもかかわらず、これを否定してしまう確率(ただの偶然を差があると間違える確率)が、有意水準Pと等しくなるためです。逆に、(1)の仮定が間違っているにもかかわらず、これを否定しない確率(差があるのに偶然と間違える確率)は、Pより高くなり、また場合によって変動しま
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