大企業は「落とす理由があるか」目線 【若新】アウトロー採用に参加する若者たちは、実際に会ってみると、劣っているわけじゃありません。ただ、ズレてはいます。従来の就職活動に違和感があって、はみ出した人たちなので、どこか屈折していて、偏りや歪みがある。その歪みを直すのではなく、歪んでいるなりに働ける場所を見つけようというのが活動のポリシーです。メインストリームの人材ビジネスに長年携わってきた青野さんから見て、彼らのはみ出し具合や歪みはどんなものなんでしょう? 【青野】僕としては、許容の範囲内です。むしろ新鮮です。確かに歪みはあるかもしれませんが、そこでしか出会えない人材に出会える。それが大きな魅力だと思います。 【若新】歪んだ、変な人材を、採用したい人事もいると? 【青野】はい、いると思います。 納冨順一(のうとみ・じゅんいち)●特定非営利活動法人キャリア解放区代表理事。大学卒業後1年間のニート