生活保護を利用する人の「顔」が見えないために伝わるマイナスイメージを変えていこうと、生活保護から自立した若者などの素顔を伝えようという雑誌が創刊されました。 雑誌の名前は「はるまち」。 編集に携わる社会活動家の湯浅誠さんは、テレビなどで流す匿名映像が生活保護への不信感などにつながってきたと指摘し、「生活保護を利用した人が顔や実名を出すことは大変勇気がいることだが、『顔が見える』ことで信頼の基礎を築いていく挑戦としたい」と話しています。 「はるまち」創刊号の表紙を飾ったのは、北海道の大河原航さん(21)と上出慎吾さん(21)。 大河原さんは、事務員などの仕事を掛け持ちしながら生活保護を受けていた母親に育てられ、高校卒業後は奨学金とアルバイトで短大に通いました。 現在、上出さんと共に障害者の社会参加などに取り組むNPO法人で働いています。 上出さんも、アルバイトをしながら生活保護を受けていた母