東京電力は9日、福島第1原発で作業をしていた協力企業社員の60代男性が作業中に倒れて意識を失い、心肺停止状態になったと発表した。この日の被ばく線量は52マイクロシーベルトだった。原発での作業に携わった期間や、これまでの累積被ばく線量は確認中という。 男性は同日朝から、原子炉冷却によって生じる汚染水処理で出た放射性物質の貯蔵タンク製造のため、コンクリートを流し込む作業をしていた。午後2時20分ごろ体調不良を訴え、同原発内の医療室で医師の治療を受けたが、回復しないため同4時半ごろ福島県いわき市内の病院へ搬送された。同原発ではこれまでに3人の作業員が病気などで亡くなっている。【野田武】
海上保安庁の職員が乗り込み、巡視艇にえい航される不審船(右)=島根県隠岐の島町沖で2012年1月6日午後4時47分、本社機から幾島健太郎撮影 島根県の隠岐諸島沖で見つかった北朝鮮の漂流船の男性乗組員3人が、「昨年12月12日に漁のため出港した。将軍様(金正日<キム・ジョンイル>総書記)が亡くなったのも(保護されるまで)知らなかった」と事情聴取した海上保安庁に話していることが、関係者への取材で分かった。 同庁によると、3人は漁の途中でエンジンが故障して漂流したと説明。乗っていた木造船にはGPS(全地球測位システム)はあったが、漁具はなかった。金総書記の死去が北朝鮮の国営メディアで発表されたのは12月19日だった。 保護された3人は帰国を希望しているとされ、同庁は8日も鳥取県境港市沖に停泊している巡視船内で事情を聴いた。
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