菅義偉首相の総裁選不出馬宣言から政局は大きく動いた。すでに出馬表明をしている岸田派の岸田文雄会長に加えて、河野太郎ワクチン担当相、高市早苗前総務相が出馬の意向を示した。そして、菅首相支持と語っていた石破茂元幹事長、野田聖子幹事長代行も前向きに検討をしているという。 【写真】二階幹事長に迫る野田聖子氏はこちら 9月17日告示、29日投開票の自民党総裁選は、候補者乱立の様相だ。これまでの総裁選と言えば、各派閥や候補者が都内のホテルで「選対本部」を構えて、そこに支持する国会議員が集結。切り崩し、集票に動くというのが定番だった。しかし、コロナ禍になり、状況は一変した。無派閥の衆院議員はこう苦笑する。 「国会もないのに、昨日は深夜まで議員会館にいました。帰るに帰れません。誰が総裁選に勝つのか、誰につけばいいのか、その情報交換でひっきりなしに電話が鳴り、議員が訪ねてくる。夜中に議員宿舎に戻ると、すぐに