警察OBが地域の安全を見守る「防犯ボックス」が、空き巣などの侵入窃盗抑止に効果を上げている。設置した千葉県が調査したところ、千葉、市川両市で防犯ボックスの設置後の侵入窃盗の認知件数が、設置前に比べて約6割減少。千葉県くらし安全推進課は「元警察官が目を光らせているうえ、制服が警察官と似ているという『見た目効果』もあるのではないか」としている。 防犯ボックスは千葉県独自の取り組みとして、2013年11月、千葉市中央区星久喜町と市川市南大野1のコンビニエンスストア駐車場に初めて設置された。それぞれに千葉県警OBが3人配置されており、子供の下校や女性の仕事帰りの時間帯(午後2~10時)に、交代でプレハブのボックスに常駐。昨年は地元町内会と合同で、各約250回のパトロールも実施した。