パッケージ化された趣味を始めてしまうと、競争や実益を強要させられたり、無意味に高いレベルを求められたり、道具に関しても一定の水準を求められたり、ルールを強要されたりする場合がある。実例を挙げると、ヤフー知恵袋で自転車の質問を検索すると、異常に性格の悪いカスみたいな回答を眺めることができます。そんなこんなで、趣味で鬱陶しい思いをする場合がたまにある。 こういった傾向は、ジャンルの平均的なレベルが向上させるという良い面もあるけど、その一方で趣味疲れの原因にもなる。これには歴史的な理由があると個人的には考えていて、私の趣味は明治時代の文化を調べることなので、ここでは明治時代のことを書いておきます。 ボート遊びという趣味があり、これが日本で始まったのは明治の十年あたり、旧大学南校が西洋捕鯨船のボートを二艇購入し、隅田川に浮べて遊んでいた。明治の一五年に高等師範学校が二艇のボートを浮べると、学校間の
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