介護分野で役立つIT製品を開発するベンチャー企業のオムツテックは9月3日、被介護者のおむつに設置して排せつの有無を検知できるフィルム状の通信機「次世代オムツセンサー」を発表した。介護職員の排せつ介助をサポートする狙いなどがあり、2020年度中の商品化を目指す。 次世代オムツセンサーは、電子回路が印刷されたオブラートに、小型のICチップを貼り付けた構造。電子回路の印刷技術「プリンテッドエレクトロニクス」によって、オブラートの表面に銀インクで回路を印刷している。センサーは、水にぬれると溶けて壊れる仕様になっている。ベッドに受信機を設置し、組み合わせて使用する。 同センサーを被介護者のおむつに敷くと、排せつがある前は、ベッドに設置した受信機と非接触通信を行い、介護施設の管理室やナースステーションに信号を送る。排せつすると溶けて壊れ、信号が遮断されるため、被介護者が排せつしたことが分かる仕組みだ。
![おむつに敷くと、被介護者の排せつを検知するフィルム状センサー登場 オブラートに電子回路を印刷](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/6119c1ff928a9c39f2107e372cf6d2678498d707/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimage.itmedia.co.jp%2Fnews%2Farticles%2F1909%2F03%2Fl_mt1626333_OMTTC-01.jpg)