秋葉原といえば何をイメージするだろうか? 例えば「オタク」「家電」「パソコン」「AKB48」など……近年では外国人観光客が大挙して集まる街としても知られている。 しかし秋葉原は、今の“表の顔”しか知らない人には思いもよらない過去を数多く抱える街だった。 例えば、秋葉原には1989年まで巨大な青果市場があった。今もUDXビルの前には碑が残り、かつての姿を見ることができる。 かつて秋葉原にあった神田青果市場。相当な広さだったことがわかる そして水運の要所でもあり、現在のヨドバシカメラのあたりは船だまりだった。 1947年時点での秋葉原駅付近の航空写真。水路が残っているのが見える(国土地理院提供) さらに江戸時代には、今の「原宿」のようなファッションの発信地だったというのだ。 古着屋だった建物が今も残っている(現在は営業終了) そうしたかつての姿について聞くべく、地元で数百年続く老舗を訪ねた。