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ブックマーク / www.astroarts.co.jp (12)

  • 火星の火山から伸びる雲の秘密

    火星のアルシア山山頂付近からは、最長1800kmの雲が伸びることがある。探査機マーズ・エクスプレスの監視カメラにより、その全貌がとらえられた。 【2021年3月16日 ヨーロッパ宇宙機関】 火星のアルシア山は、平原から測ると標高が20kmにも達する大火山だ。その山頂付近からときおり雲が伸びている様子が、火星上空を周回する探査機によってとらえられている。一見、火山が噴火しているように見えるが、実際には火山活動が起こっているわけではないらしい。 アルシア山は火星の赤道からやや南に離れたところに位置している。雲は決まって、火星の南半球が春や夏のころ、アルシア山が日の出を迎えるころに出現し、朝のうちに西へと成長し、午後には消えてしまう。火星探査機の多くは午後になるまでこの地域を撮影できない軌道を飛行しているため、この雲をとらえて詳細に分析するのは難しかった。 アルシア山山頂付近で発生する雲の動画。

    火星の火山から伸びる雲の秘密
    kenzy_n
    kenzy_n 2021/03/18
    火星の季語
  • 天王星や海王星内部の磁場の起源は「金属の水」

    水を主成分とする試料をレーザーで圧縮する実験で、水が光を強く反射する金属状態になることが確かめられた。天王星や海王星内部の磁場の源が「金属の水」に流れる電流であることを示す結果である。 【2019年7月17日 岡山大学】 「巨大氷惑星」に分類される天王星と海王星は水を主成分とした惑星で、そこに少量の炭素と窒素を含む分子(メタンやアンモニア)が混じっていると考えられている。 ボイジャー2号が撮影した天王星(左)と海王星(右)。大きさは地球の約4倍、質量は約15倍(天王星)および約17倍(海王星)。中央は大きさの比較のために示した地球(提供:岡山大学プレスリリースより、以下同) 1980年代に天王星と海王星に相次いで到達したNASAの探査機「ボイジャー2号」によって、これらの氷惑星の内部から、地球の数十倍の強さの磁場が発生していることが明らかになった。このような強い磁場が作られるためには、氷惑

    天王星や海王星内部の磁場の起源は「金属の水」
    kenzy_n
    kenzy_n 2019/07/18
    未だ見ぬ液体金属があるやもしれない
  • 99.99%がダークマターでできた銀河

    かみのけ座の方向に、天の川銀河と同程度の質量を持ちながら、そのほとんどがダークマターでできている銀河が見つかった。 【2016年8月29日 W. M. Keck Observatory/Gemini Observatory/YaleNews】 米・イェール大学のPieter van Dokkumさんたちの研究チームが、米・ハワイにあるW. M. ケック望遠鏡とジェミニ北望遠鏡を使った観測から、かみのけ座銀河団内に新たに銀河を発見した。約4億光年彼方という宇宙スケールでは近いところにあるにもかかわらず、昨年になってようやく見つかったのは、この銀河「Dragonfly 44」がとても暗いためだ。 Dragonfly 44。(左)スローン・デジタル・スカイ・サーベイ、(右)ジェミニ望遠鏡(提供:Pieter van Dokkum, Roberto Abraham, Gemini, Sloan D

    99.99%がダークマターでできた銀河
  • 直径50億光年のリング状に分布する9つのガンマ線バースト

    約70億光年彼方の宇宙で、9つのガンマ線バーストが直径50億光年のリング状に存在しているようすが明らかになった。 【2015年9月9日 RAS】 ガンマ線バーストは太陽が100億年かけて放つエネルギーをほんの数秒で放出する宇宙で最も明るい現象で、その明るさのおかげで非常に遠いところで発生しても検出することができる。 研究グループが発見したのは、約70億光年彼方でリング状に分布している9つのガンマ線バーストだ。リングの直径は差し渡し36度(夏の大三角がすっぽり収まるくらい)、実際の宇宙空間では約50億光年に相当する。偶然こうした分布となる可能性は2万分の1しかないという。 70億光年の距離に位置するガンマ線バーストの分布図、中央が発見された9つのガンマ線バースト(提供:L. Balazs) 宇宙を大きなスケールで見ると、その構造は一様で等方とされている。「宇宙原理」と呼ばれるこのモデルは、マ

    直径50億光年のリング状に分布する9つのガンマ線バースト
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    kenzy_n 2015/09/09
    銀河に漂うガンマ・レイ
  • 冥王星を流れる窒素の氷河、冥王星を覆うもや

    探査機「ニューホライズンズ」の冥王星最接近から早くも2週間が経過した。観測データはまだ数パーセントしか送信されてきていないものの、公開される画像やデータはどれも大きな驚きや新たな謎をもたらしてくれる。このたび公開されたのは窒素の氷河や大気中の「もや」の画像だ。 【2015年7月28日 NASA (1)/(2)】 先週金曜日に公開された冥王星のクローズアップ画像では、ハート模様のトンボー領域内の西(ハートの左半分)に位置するスプートニク平原に見られる様々な地形が詳細にとらえられている。興味深いのは広範囲を覆う窒素の氷河(氷床)の流れた跡だ。地球の氷河と同様に、今も流れているかもしれない。 スプートニク平原周辺に見られる地形。多角形の地形、窒素の氷河、クレーターの多い領域が見える。クリックで拡大(提供:NASA/JHU APL/SwRI、以下同) スプートニク平原は窒素だけでなく一酸化炭素やメ

    冥王星を流れる窒素の氷河、冥王星を覆うもや
    kenzy_n
    kenzy_n 2015/07/28
    バスターマシンを探しにいこう
  • ニューホライズンズ撮影、冥王星の最新高解像度画像

    【2015年7月7日 NASA】 公開されたのは、探査機「ニューホライズンズ」が7月4日に通信異常を起こす前(現在は回復)に取得した冥王星の高解像度の画像だ。4つの暗い領域を含め、冥王星表面の様子がこれまでにないレベルではっきりととらえられている。 3枚の白黒画像のうち、左の画像は7月1日に1490万kmの距離から、中央と右の画像は7月3日に1350万kmと1250万kmの距離から撮影されたものだ。左の画像で表面の右側に見える巨大な明るい領域は、7月14日の最接近時にクローズアップ観測される予定となっている。 冥王星の白黒画像。イラストは冥王星の北極と赤道、子午線を示している(冥王星の下端がギザギザに見えているのは、画像処理によるもの)(提供:NASA/JHUAPL/SWRI、以下同) 3枚の画像から赤道領域に長く伸びて広がる暗い地形の全体が見え、右の画像では長く暗い領域の西端が、数百km

    ニューホライズンズ撮影、冥王星の最新高解像度画像
  • エラー - AstroArts

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    エラー - AstroArts
    kenzy_n
    kenzy_n 2015/06/09
    変化球
  • 彗星表面の直接探査に成功 大任果たしフィラエ冬眠

    チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の表面に着陸した「フィラエ」が観測データの取得・送信に成功し、日照不足による冬眠モードに入った。 【2014年11月17日 ヨーロッパ宇宙機関 (1)/(2)】 彗星探査機「ロゼッタ」からチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星(67P)の表面に投下された着陸機「フィラエ」は、当初予定されていた着地点からバウンドして、およそ1km離れた日陰の多い場所に留まっていることが判明した。予定通りの地点に着陸することができていれば、彗星の自転周期である12時間のうち7時間の日照が得られるはずだったが、現在地では1時間半しか太陽光が当たらず、太陽電池パネルによる発電量がじゅうぶん確保できない。 1次バッテリーの電力が尽きるまでの時間との戦いの中、表面付近のガスや地表物質のデータ取得が休みなく行われた。不安定な機体がひっくり返るリスクを承知で行ったサンプル採取用ドリルの稼働や、太陽光

    彗星表面の直接探査に成功 大任果たしフィラエ冬眠
    kenzy_n
    kenzy_n 2014/11/17
    彗星探査機の観る夢
  • 星の誕生現場にアミノ酸の材料を豊富に検出

    【2014年9月16日 国立天文台野辺山】 星の誕生現場である星間分子雲から、生命に必須なアミノ酸が生成される手前の段階の物質「メチルアミン」が豊富に見つかった。いまだ成功例のない、星間分子雲でのアミノ酸検出への期待が高まる。 星間分子雲中の物質が収縮して恒星が生まれ、その周囲に惑星が誕生する。生命発生に関する仮説として、分子雲中に含まれていた生命材料物質の一部が彗星や隕石によって運搬されて惑星に降り積もり、さらに複雑な化学進化を経て最初の生命に至ったという考えが唱えられている。クリックで拡大(提供:R.Ruiterkamp (2001)) 大石雅寿さん(国立天文台天文データセンター)らの研究チームは、今まさに星が誕生している現場である2つの星間分子雲を、国立天文台野辺山(長野県)の45m電波望遠鏡で観測した。その結果、メチルアミンという物質が天の川銀河中心部における量の約10倍も存在する

    星の誕生現場にアミノ酸の材料を豊富に検出
    kenzy_n
    kenzy_n 2014/09/16
    生命の兆し
  • 直径5億光年、天の川銀河が属する新たな超銀河団「ラニアケア」

    【2014年9月11日 Nature News/NRAO】 おとめ座超銀河団に属すると考えられてきた私たちの天の川銀河が、最新の研究で作成された近傍銀河の最新地図で、新たに存在が確認された途方もなく巨大な超銀河団の一部であることがわかった。 ラニアケア超銀河団と、重力作用の流れ(白線)。白い点は個々の銀河。背景の色は物質密度を表す(赤が高密度)。クリックで拡大(提供:SDvision interactive visualization software by DP at CEA/Saclay, France.) ラニアケア超銀河団のCG図。クリックでYouTube動画へ(提供:Nature Video) 私たちの天の川銀河が、これまで存在を知られていなかった超銀河団の一部であることが新たにわかった。研究者達はこの超銀河団を、ハワイ語で「広大な天」を意味する「Laniakea(ラニアケア)」

    直径5億光年、天の川銀河が属する新たな超銀河団「ラニアケア」
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    kenzy_n 2014/09/11
    釈迦の掌
  • 宇宙で羽ばたく蝶

    【2014年3月12日 ESA/Hubble】 ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた、間もなく完全な惑星状星雲へと進化する天体「ロバーツ22」の画像が公開された。 惑星状星雲へと変貌をとげつつある「ロバーツ22」。クリックで拡大(提供:NASA, ESA, and R. Sahai (Jet Propulsion Laboratory)) 蝶のような姿をした天体「ロバーツ22」は、りゅうこつ座の方向にある星雲だ。約400年前に死が近づいた中心星が外層を吹き飛ばしはじめたことで、さながらサナギのように変化し、このような姿となった。 現在ロバーツ22は、惑星状星雲になる直前の一時的な段階にある。死にゆく星が外層部の大量の物質を放出してから、高温の残骸の放射で周囲のガス雲が電離され輝きはじめるまでの短い期間である。この天体が一人前の惑星状星雲へと進化するのもそう遠い将来ではないだろう。 ハッブルを用いた

    宇宙で羽ばたく蝶
    kenzy_n
    kenzy_n 2014/03/12
    御大将が
  • 宇宙線と高速中性原子から描かれた星間磁場の姿が一致

    【2014年2月18日 NASA】 米大学のシミュレーション研究で、観測された高速中性原子の分布から描き出された太陽圏周辺の星間磁場が宇宙線の観測結果と一致した。太陽圏とその外界を隔てる境界域の姿が、さらにくっきりと浮かび上がる研究内容となっている。 ヘリオスフィアと星間磁場の模式図。クリックで拡大(提供:NASA/IBEX/UNH。以下同) IBEXによる高速中性原子の観測データから予測される宇宙線分布(右)と、実際に観測される宇宙線分布(左)。クリックで拡大 太陽系を包み込む太陽圏(ヘリオスフィア)は、太陽から放出されるプラズマ粒子の流れ(太陽風)に満たされたバブル状の構造だ。2012年にNASAの探査機「ボイジャー1号」が人工物として初めてその境界から外に飛び出した。 ボイジャーが太陽圏の外で星間空間の環境を直接観測する一方で、地球を周回しながら太陽圏辺境を全体的に観測するのが、衛星

    宇宙線と高速中性原子から描かれた星間磁場の姿が一致
    kenzy_n
    kenzy_n 2014/02/19
    地球の衣
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