修学旅行生らの平和学習を担う「県観光ボランティアガイド友の会」が存続の危機に立たされている。年間16万人余り受け入れる県内最大の平和ガイド団体だが、本年度は新型コロナウイルスの影響で軒並み中止や延期となり、9月までの受け入れは3校34人。当初見込んだ収入は「ゼロ」となり、昨年度の繰越金を切り崩しての運営が続いている。(社会部・新垣玲央) 同会が担う平和ガイドは修学旅行全体の約4割で、昨年4~9月は461校5万7千人余りを受け入れ、延べ1275人のガイドを派遣した。一方、今年は3月からキャンセルや延期が相次ぎ、今月15日が学生を案内した「活動初日」。受け入れた3校は全て教諭らの下見だった。 任意団体で補助金はなく、事務所の運営や人件費は受け入れる団体から得られる協力金の一部だけが頼り。本年度は9月までに見込んだ収入約300万円が入らず、人員削減と昨年度の繰越金でぎりぎりの運営を続ける。「来年