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ブックマーク / traindusoir.hatenablog.jp (5)

  • 賃金と物価の関係についての補足 - 備忘録

    前回のエントリーに関連し、所定内給与と消費者物価の関係について、若干コメントを追加する。 散布図の点は、このところ過去のトレンド線(緑色)から左上方向へ離れる傾向があり、賃金の伸びよりも物価の伸びの勢いが強いことを示している。実質賃金の伸びの弱さを指摘する向きがあるが、この事実はそれと整合的である。しかしながら、散布図の点が向かうのは右上方向であり、グラフは同時に「経済の好循環」が進展していることも示している。すなわち、賃金と物価がともに上昇傾向を続ける限り「経済の好循環」は持続的で、 (×)実質賃金の弱さ→いわゆる「アベノミクス」の失敗 という論理・理屈は成立しない。一方で、賃金の伸びよりも物価の伸びの勢いが強いことは、家計の負担が高まることを意味する。すなわち、 (〇)実質賃金の弱さ+消費税増税→家計に二重の負担→「経済の好循環」の抑制 という因果関係が成り立ち得ることは、十分留意すべ

    賃金と物価の関係についての補足 - 備忘録
  • 真の失業率──2015年7月までのデータによる更新 - 備忘録

    完全失業率によって雇用情勢を判断する場合、不況時に就業意欲を喪失し労働市場から退出する者が発生することで、完全失業率が低下し、雇用情勢の悪化を過小評価することがある。この効果(就業意欲喪失効果)を補正し、完全失業率とは異なる方法で推計した「真の失業率」を最新のデータを加えて更新した。 7月の完全失業率(季節調整値)は3.3%と前月よりも0.1ポイント低下し、真の失業率も3.6%と前月よりも0.1ポイント低下した。引き続き、真の失業率は減少基調である。 また、6月分までのコア物価と所定内給与(規模30人以上)の相関をとると、つぎのようになる。 所定内給与については、6月は再びその傾向が強まった。。 https://dl.dropboxusercontent.com/u/19538273/nbu_ts.csv

    真の失業率──2015年7月までのデータによる更新 - 備忘録
  • 真の失業率──2014年5月までのデータによる更新 - 備忘録

    CSVファイルに、移動平均前の各月分の真の失業率を追加しました。(06/28/14) ※2014年3月分のデータに誤りがあったため、グラフおよびCSVファイルの3月以降のデータを修正しました。(06/29/14) 完全失業率によって雇用情勢を判断する場合、不況時に就業意欲を喪失し労働市場から退出する者が発生することで、完全失業率が低下し、雇用情勢の悪化を過小評価することがある。この効果 (就業意欲喪失効果)を補正し、完全失業率とは異なる方法で推計した「真の失業率」を最新のデータを加えて更新した。 5月の完全失業率(季節調整値)は3.5%と前月よりも0.1%低下し、真の失業率も4.3%と0.1ポイント低下した。真の失業率は概ね0.1ポイントずつ、順調に低下しており、完全失業率との乖離幅は0.8ポイントまで縮小している。 雇用は改善し、物価が上昇する中、『家計調査』による勤労者所得はそれほど

    真の失業率──2014年5月までのデータによる更新 - 備忘録
  • 真の失業率──2013年12月までのデータによる更新 - 備忘録

    ※誤りを修正しました。(02/08/14) 完全失業率によって雇用情勢を判断する場合、不況時に就業意欲を喪失し労働市場から退出する者が発生することで、完全失業率が低下し、雇用情勢の悪化を過小評価することがある。この効果(就業意欲喪失効果)を補正し、完全失業率とは異なる方法で推計した「真の失業率」を最新のデータを加えて更新した。 完全失業率(季節調整値)は3.7%と前月よりも0.3ポイント低下した。真の失業率についても、完全失業率と同様大幅な低下となり、4.4%(前月差0.2ポイントの低下)となった。完全失業率 (公表値)と真の失業率との乖離幅は、前月よりも0.1拡大し0.7ポイントとなった。 よって、完全失業率と物価上昇率の関係をみても、雇用が改善しない中で物価だけが上昇するスタグフレーション的状況は生じていない。給与の伸びが弱い中で物価が上昇し、勤労者の実質購買力が低下したことで、勤労者

    真の失業率──2013年12月までのデータによる更新 - 備忘録
  • 真の失業率──2013年11月までのデータによる更新 - 備忘録

    完全失業率によって雇用情勢を判断する場合、不況時に就業意欲を喪失し労働市場から退出する者が発生することで、完全失業率が低下し、雇用情勢の悪化を過 小評価することがある。この効果(就業意欲喪失効果)を補正し、完全失業率とは異なる方法で推計した「真の失業率」を最新のデータを加えて更新した。 完全失業率(季節調整値)は4.0%と前月と同水準であるが、真の失業率は前月に引き続き順調に低下し、4.6%(前月差0.2ポイントの低下)となった。この結果、完全失業率 (公表値)と真の失業率との乖離幅は0.6ポイントまで縮小した。 雇用の「質」の問題は残るものの、引き続き、雇用の「量」の改善は進んでいる。雇用・名目賃金はともに改善しているが、エネルギー等の要因に加え内需要因も加わった物価上昇の勢いには追いつかず、実質賃金は低下が続いている。 名目賃金の動向は来年の春闘の結果によって左右されるが、これが期待通

    真の失業率──2013年11月までのデータによる更新 - 備忘録
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