高学歴で就職活動を勝ち抜き、男性と肩を並べて働いていた“バリキャリ”の女性。彼女達が、出産を機に退職したり、子育て重視の“ほどほど”の働き方に甘んじているように見えたりするのはなぜなのか? 中野円佳さんの著書『「育休世代」のジレンマ 女性活用はなぜ失敗するのか?』では、15人の女性へのインタビューを基に、出産後の女性をそのような状況に至らしめる社会の構造を「職場」「夫」「育児意識」などの様々な角度から分析しています。 この本で取り上げられている「育休世代」とは、1999年の男女雇用機会均等法の改正、2001年の育児・介護休業法の改正を経て、育休などの制度が実質的に整った2000年代に総合職として入社した世代のこと。この世代の女性達は、出産後に仕事を辞める理由を「制度が無かったから」と答えられる世代ではありません。それゆえに、実際には外部からのプレッシャーや社会的な要因によりキャリアを諦めざ
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