撮影&文:三毛ランジェロの保護猫日記 前話からの続きです。 クララは、最初はとても人を警戒していたのですが、元々人からの暴力を振るわれたことが無かったのでしょう。我が家にきてから、すぐにゴロゴロ懐いてくれました。 それに比べて茶太郎は、異常なほど人の手を怖がりました。 特に人の手が動くたびに、頭をすくめで固まってしまう姿は、見ていてとても悲しいものでした。よほど怖くて痛い思いをしたのではないかと、動物病院の先生もおっしゃっていたほどです。 私と家族は茶太朗に対し、人と人の手が怖いものではなく、優しいものであることを理解してもらうために、根気強く接し続けました。 クララと茶太郎が、我が家での生活にも慣れてきた頃、うちの家族の思いつきで、茶太郎はバッハと改名しました。茶太郎にはバッハのような貫禄があったのと、その動きがメヌエットの音楽に合うと思ったからだそうです。 バッハはとても臆病でしたが、