前回は、小規模事業所でデータを共有するなら、HDDを複数台内蔵するNASがお薦めであると紹介した。2台以上のHDDを搭載するNASではRAID(Redundant Arrays of Independent/Inexpensive Disksという技術を使い、保存したファイルを安全に保管できる仕組みが使えるからだ。今回はこのRAIDの基礎知識とNASに入れるドライブの種類について解説する。 冗長性の確保こそがRAIDの本質 RAIDでは複数の物理ドライブをまとめて1つの論理ドライブとして扱い、読み書き性能を高めたり、物理ドライブの故障に備えたりできる。まとめる物理ドライブの台数によって、利用できるRAIDの種類(レベル)は異なる。物理ドライブをまとめた状態のことを「RAIDアレイ」「RAIDボリューム」と呼ぶこともある。 RAIDの本質は「Redundant」、つまり冗長性の確保だ。例えば
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