テレビ番組を録画していくと、確実にぶつかるのがレコーダーの容量問題だ。見逃し配信が増えつつあるが、ローカルで保存しておきたい番組を精査しても、年月が経過すると、やはり容量不足との戦いが始まってしまう。回避策として外付けHDDに対応するレコーダーもあるが、物理的に管理が面倒になりがち。またバックアップとしても不安が残ってしまうが、そうした問題の回避策としては、あらたにNASを導入するのが効果的だ。 安価で使いやすいNASをリリースしているSynologyのエントリーモデル『DiskStation DS218j(以下、DS218j)』は、他の製品に先行して録画番組のバックアップ機能『DiXiM Media Server』に対応しているのが特徴。DiXiM Media Serverは、レコーダーやnasneに保存されているDTCP-IP(著作権保護機能)対応の録画データを自動的にバックアップでき
Synologyから、同社のNASキット「DS218j」で利用できる「DiXiM Media Server」アプリ(8.5米ドル)がリリースされた。DiXiMはデジオンのソフトウェアで、国内の映像録画・再生機器で用いられているDLNA、DTCP-IPといった規格に対応している。そのDTCP-IPサーバ機能をNASに追加できるのが今回のアプリだ。正式版も登場したこのタイミングで、この機能を試してみたい。 まずDTCP-IPについて触れておくと、これはテレビやレコーダーで録画した番組を、ホームネットワーク内で共有する際の著作権保護技術だ。このDTCP-IPに対応した機器間で、録画番組のムーブやダビングなどが可能になる。 例えば、テレビやレコーダーでは、一度HDDに録画を行なうが、残しておきたい番組が増えてくると内蔵HDDの容量を圧迫する。これをNASにムーブできれば、テレビやレコーダーの内蔵H
中古PC活用の第5弾。今回は、NAS用OSをインストールして、NASを構築してみる。NAS用OSにはさまざまあるが、今回はLinuxベースの無償NAS用OS「NAS4Free」を取り上げる。 連載目次 Windows 10の普及も進み、Windows VistaやWindows 7を搭載したPCも役目を終え、場合によっては部屋の片隅に追いやられているかもしれない。また、サーバも集約が進み、役目を終えた古いWindowsサーバがやはり余っていることだろう。 こうした中古PC/サーバを活用するため、この「中古PC活用」企画では、「Chromium OS」「Remix OS(Android OS)」「Linux」「PIXEL(Raspberry Pi OS)」をインストールして活用する方法を紹介してきた。 今回の第5弾では、「NAS(Network Attached Storage)」、つまりフ
エントリー向けNASキット4製品を徹底比較 読み書き速度・駆動音・バックアップ設定編:2017年春はこれを買う!(2)(1/6 ページ) NASはセットアップが完了してPCから読み書きができるようにさえなれば、製品の違いを意識する機会はそれほど多くない。ユーザーが普段から意識するのは、むしろ読み書きの速度、さらに駆動音の騒々しさといったハードウェアにまつわる部分だろう。今回はこの2点についてチェックする。 また、データを安全に保護するための機能として重要なのがバックアップ機能だ。これについては設定のしやすさもさることながら、継続的にメンテナンスフリーでの運用が可能かどうかも大きなポイント。今回は最もスタンダードなバックアップ機能である「USB HDDへのバックアップ方法」についても比較していく。 ←・第1回:エントリー向けNASキット4製品を徹底比較 組立・セットアップ編 その3:読み書き
バックアップ機能が充実しているのは、SynologyのNASの特徴の1つだが、さらにバックアップ機能の使い勝手を向上させる新しい機能がリリースされる。現在β版で提供されている「Active Backup」がそれで、簡単に言うと、ほかのサーバの中にあるデータを、自らの本体内にバックアップしてしまう機能だ。 Synology(シノロジー)の「DS216+II」。2台のHDDを内蔵できるNASキットだ。今回はほかのサーバからバックアップデータを受け取る側として使用する 一般的に、バックアップ機能といえば、データを保存している側のサーバにバックアップソフトをインストールし、それを設定する中で保存先、今回で言えばNASを指定する。今回の「Active Backup」はこれとは逆に、バックアップデータの保存先であるNASから、サーバに対してデータを取りに行くことが特徴だ。 この方法の利点は、データを保
前回は、小規模事業所でデータを共有するなら、HDDを複数台内蔵するNASがお薦めであると紹介した。2台以上のHDDを搭載するNASではRAID(Redundant Arrays of Independent/Inexpensive Disksという技術を使い、保存したファイルを安全に保管できる仕組みが使えるからだ。今回はこのRAIDの基礎知識とNASに入れるドライブの種類について解説する。 冗長性の確保こそがRAIDの本質 RAIDでは複数の物理ドライブをまとめて1つの論理ドライブとして扱い、読み書き性能を高めたり、物理ドライブの故障に備えたりできる。まとめる物理ドライブの台数によって、利用できるRAIDの種類(レベル)は異なる。物理ドライブをまとめた状態のことを「RAIDアレイ」「RAIDボリューム」と呼ぶこともある。 RAIDの本質は「Redundant」、つまり冗長性の確保だ。例えば
「Windows 10ミニTips」は各回の作成時点で最新のWindows 10環境を使用しています。 Windows 10に移行すると、一部の古いNAS(Network Attached Storage)へアクセスできないケースが散見する。これはNASのOSがLinuxなどを使用し、ファイル共有プロトコルであるSMB(Server Message Block)の古いバージョンを使用しているからだ。今回はWindows 10側でこの問題を解決するTipsを紹介する。 SMBのバージョンとは WindowsはSMBというファイル共有プロトコルを用いて、互いのPC上に保存したファイルをやりとり可能にしている。ここで混乱しやすいのがCIFS(Common Internet File System)の存在だ。 MicrosoftやLinux周辺の説明も時代によって異なるが、現時点でMicrosof
Dropbox、OneDrive、Googleドライブなど、現在様々なオンラインクラウドサービスがあり、活用している人も多いことだろう。インターネット上の個人のデータ保存スペースに必要なファイルを転送しておけば、スマホやタブレット、PCでインターネットを経由してそのデータを共有できるのはもちろん、共有データの自動更新でどの端末でも常に最新のデータにアクセスできる。また、スマホで撮影した写真や動画の自動アップロード機能などもあり、一度使えばその便利さはもはや手放せないものになってきている。 しかし、これらのクラウドサービスは大手企業が提供するものではあるが、インターネット上に個人のファイルを保存しておくというのは、セキュリティーなどの観点からちょっと気になるという人もいるはず。そんな人にオススメしたい製品が、ウエスタンデジタルのネットワークストレージ『WD Cloud』だ。 見た目は一般的な
ASUSTOR NASキットを導入しようとしている人のほとんどは3つに分類される。1つは初めてNASを導入する人。もう1つはすでに導入している他社製NASから乗り換える人。そして3つめがWindowsサーバから乗り換える人だ。 連載第2回ではWindowsサーバから乗り換える人が気をつけるべきポイントを紹介していく。 仕事で使うNAS 連載第1回:ビジネス向けNAS選びで注目したい8つのポイント Windowsサーバの用途をおさらいする Windowsサーバはさまざまなサーバ向けサービスを提供するサーバOSだ。それに対して、NASキットはその名のとおり「Network Attached Storage」専用機を出自としながら、多機能化を進めていったネットワークアプライアンスである。 今までWindowsサーバをどういった用途で使っていたかによってWindowsサーバを完全に置き換えるのか、
1. 2015年度の 自宅NAS環境 ROOT ON DM-CACHE ON LVM ON DM-CRYPT ON MD(RAID1)をNATIVE UEFI 環境でセットアップ してみた Hiroaki Mizuguchi Twitter: @m_akihiro 2. AGENDA 初めに UEFIネイティブなブート環境について • Debian jessieを選んだ理由 • UEFI環境でのdm-cache/LVM/dm-crypt/RAID1なdebian install bootloaderの冗長化について • Gummibootと冗長化 Initramfs 回りについて • Cryptsetup(DM-Crypt)のrootディスク暗号化 • /に対するdm-cacheの有効化 これから 3. 初めに 自宅NASの構成変更をしたい。 • dm-cryptを使ってディスク全体を暗号
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