【ブリュッセル時事】ギリシャへの新たな金融支援を協議していた欧州連合(EU)ユーロ圏19カ国の財務相会合は11日、支援交渉の開始について判断を持ち越した。同国が提出した財政改革案は不十分だとの意見がEU主要国のドイツなどを中心に強まったため、12日に改めて会合を開く。 ロイター通信によると、会合はギリシャに追加的な改革を要求する声明を出す方向で調整している。 欧州メディアは、ギリシャが改革案の改善に応じなければ、同国をユーロ圏から一時離脱させるべきだとの内部文書をドイツがまとめたと報じた。会合でこの案は議題に上っていないとみられるが、ドイツのギリシャへの不信感が浮き彫りとなった格好。フィンランドも、支援に慎重な姿勢を示している。