こちらは河原町今出川の交差点からほど近い場所にある日本料理店です。 お店の外観は落ち着いた雰囲気の町屋で、店内に入ると静謐な雰囲気とお香の香りが漂い、 店内の棚やふすまは年季を感じさせる風情を帯びております。 頭上の額縁には奥の細道の書。 ご主人の林亘氏は幅広い趣味を持っておられるようで、漆器のデザインもされていると言う芸術家肌。 それでいて作られる料理は質実剛健な日本料理に、ほんの少しの遊び心を加えている印象です。 出汁は極めて澄んでおり、端正。 塩気も控えめで、京都の中でも「薄味の京料理」と言われる理由に納得です。 少なくとも、東京の一般的な日本料理の塩加減とは大きく異なります。 しかし、それでいて脳裏に焼き付く滋味に溢れる出汁で、東京では中々頂けないタイプの出汁だと感じました。 この度はお昼の8,000円のコースを頂きましたが、日本料理としては限られたコストの中で、多様な表現を行って
![すしログ日本料理編 No. 47 御料理はやし@出町柳(京都府)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/553a829c41ad4d8adf347166e6d7d7b1cc9adaab/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fsushi-blog.com%2Fwp-content%2Fuploads%2F2020%2F10%2F20160920223941-1.jpg)