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読書と福祉に関するketaro0809のブックマーク (5)

  • 『津久井やまゆり園「優生テロ事件」、その深層とその後』異常な犯罪者は異常な社会から生まれる - HONZ

    読むのにとても時間がかかったのは、著者が巨大な問いと格闘しているからかもしれない。戦後最悪ともされる凶悪事件を通して、私たちの社会の奥底で起きている変化をとらえた力作だ。 書は、神奈川県相模原市の障害者施設、津久井やまゆり園で、入所者と職員45名が殺傷された事件の深層に迫ったノンフィクションである。事件そのものを取材したは他にもあるが、書が類書と一線を画すのは、サブタイトルにある「戦争と福祉と優生思想」という視点だ。一見バラバラな3つの言葉は実は深いところでつながっている。それだけではない。著者の人生もまたこの事件と無関係ではなかった。 ノンフィクションのディープな読者は著者の名前に見覚えがあるかもしれない。著者には浅草で起きた短大生殺人事件に関する著作(『自閉症裁判 レッサーパンダ男の罪と罰』)がある。2001年、浅草で19歳の女性が見ず知らずの男に刺し殺されたこの事件は、男がレッ

    『津久井やまゆり園「優生テロ事件」、その深層とその後』異常な犯罪者は異常な社会から生まれる - HONZ
  • 【読書感想】母さん、ごめん。 50代独身男の介護奮闘記 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    母さん、ごめん。 50代独身男の介護奮闘記 作者: 松浦晋也出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2017/08/03メディア: 単行この商品を含むブログを見る Kindle版もあります。 母さん、ごめん。 50代独身男の介護奮闘記 作者: 松浦晋也出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2017/08/03メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 内容紹介 ある日、母が認知症を発症した――。息子(50代独身男)は戸惑い、狼狽する。 母と息子。たった2人の奮闘記が始まる。男一匹、ガチンコで認知症の母と向き合った。 書を執筆したのは、科学ジャーナリストの松浦晋也です。 男性、50代。実家に母と同居しながら、気ままな独身生活がこの先も続くと信じていました。 ところが、人生を謳歌していたはずの母親が認知症を患います。 母の様子がおかしいと気がついたのは、「預金通帳が見つからない

    【読書感想】母さん、ごめん。 50代独身男の介護奮闘記 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
  • 【1981冊目】田中徹二『不可能を可能に 点字の世界を駆けぬける』 - 自治体職員の読書ノート

    不可能を可能に――点字の世界を駆けぬける (岩波新書) 作者: 田中徹二 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2015/08/21 メディア: 新書 この商品を含むブログ (1件) を見る 自らも視覚障害者であり、日点字図書館の二代目館長である著者の自伝的エッセイ(ちなみに一代目は点字のパイオニアである間一夫)。 点字や音声など、視覚障害者の福祉向上に生涯を捧げてきた方だけに、著者の人生そのものが、視覚障害をめぐるさまざまな技術開発やバリアフリー進展の歴史になっている。視覚障害者、周囲の支援者、多くのボランティア、企業、官庁と、いかに多くの人々が「不可能を可能に」してきたことか。書はその輝かしい歴史を一望する一冊なのである。 例えば、1970年代に開発された点字カセットシステムは、それまですべて手打ちだった点字書の大量複製を可能にした。1988年には日IBMが「てんやく広場」を

    【1981冊目】田中徹二『不可能を可能に 点字の世界を駆けぬける』 - 自治体職員の読書ノート
  • 【1798冊目】NHK取材班『うつ病治療 常識が変わる』 - 自治体職員の読書ノート

    NHKスペシャル うつ病治療 常識が変わる (宝島SUGOI文庫) 作者: NHK取材班出版社/メーカー: 宝島社発売日: 2013/06/06メディア: 文庫この商品を含むブログを見る 「障害者をめぐる20冊」20冊目。とりこぼしが多いことは百も承知だが、とりあえずこれでオーラス。 さて、書はたいへん「背筋が寒くなる」だ。最前線の治療法も紹介されているが、メインとなっているのは、現在「主流」の治療の実態を暴くほう。これがムチャクチャ怖いのだ。日の精神医療のお寒い実情が嫌というほどわかる。 うつ病は「治る病気」と言われている。休養をとり、抗うつ薬を飲み続ければ大丈夫、と医師に言われ、マジメに処方された薬を飲み続ける。しかしその「抗うつ薬」に多くの問題が含まれていると、書は指摘する。 その薬の「処方」と「服用」をめぐる状況が、なんともホラーなものばかり。初診のクリニック、しかも5分ほ

    【1798冊目】NHK取材班『うつ病治療 常識が変わる』 - 自治体職員の読書ノート
  • 【1791冊目】野辺明子・加部一彦・横尾京子編『障害をもつ子を産むということ』 - 自治体職員の読書ノート

    障害をもつ子を産むということ―19人の体験 作者: 野辺明子,横尾京子,加部一彦出版社/メーカー: 中央法規出版発売日: 1999/02メディア: 単行購入: 1人 クリック: 37回この商品を含むブログ (9件) を見る 「障害者をめぐる20冊」13冊目。今度は「出生」から障害を考える。 それにしても、こういうを読むたびに思うのは、自身や身内が障害をもっていない自分が、障害についてこういうところで書いたりしていいんだろうか、ということだ。 書は、実際に障害をもった子を産んだ父母が綴った19の体験記だ。読めば読むほど、その体験を我がこととして感じること、考えることの難しさを感じる一冊である。 だいたい、子どもが障害をもっていると知らされるのは、ほとんどの場合、どんな親にとっても「晴天の霹靂」だ。ある母親は、障害児やその親にボランティアで関わったことがあり、「障害イコール不幸と決めつけ

    【1791冊目】野辺明子・加部一彦・横尾京子編『障害をもつ子を産むということ』 - 自治体職員の読書ノート
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