昨今、国内で数多く公開されるようになってきた海外の長編アニメーションだが、お披露目の場となる国際的なアニメーション映画祭、さらには制作の現場において、2020年以降、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響が生じている。このような状況で変化したこと、生まれたものについて、キーとなる作品を挙げながら論じていく。 『幾多の北』(2021年)より ©Yamamura Animation / Miyu Productions 国内における海外長編アニメーションの充実 2019年末、本サイトにて、「日本でこれから観られるべき、海外長編アニメーションの新しい傑作たち」というタイトルで、これから注目すべき海外長編アニメーションについて紹介した。その際、日本において過去例を見ないほどに海外作品が劇場公開されていると書いたが、喜ばしいことにその状況は続いている。記事で紹介した作品のなかでも、『FU
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