受動喫煙問題については、既に本シリーズ16(改めて疫学の限界を問う)、シリーズ17(受動喫煙の疫学の問題点)、シリーズ19(分煙への取組)及びシリーズ29(職場禁煙でも心筋梗塞による死亡・入院は減少しない)において解説してきましたが、最近、公共の場における禁煙化の根拠として、「受動喫煙の悪影響」が公然と喧伝され、全国各地の自治体を中心として、禁煙化(一部分煙化)が加速しつつありますので、改めて、この問題について検証してみたいと思います。 なお、2011年1月28日の週刊ポストに掲載された「受動喫煙防止法」も、同様の問題を孕んでいます。 たばこを吸っていると、その煙が周りの吸わない人に悪影響を及ぼすことを受動喫煙といいます。受動喫煙によって、吸わない人の目、鼻、喉などに刺激を与え、迷惑となることは、これまでにも指摘されてきていますが、「公共の場の禁煙で心臓病減少」との新聞記事が、2008年1