京都市伏見区桃山町因幡のアニメ製作会社「京都アニメーション」第1スタジオが放火され、36人が死亡、33人が重軽傷を負った事件で、3階から屋上に通じる主階段(屋上階段)で見つかった犠牲者20人のうち、19人は階段の踊り場より上で倒れていたことが捜査関係者などへの取材で分かった。うち5人は屋上に出る扉の手前まで到達していた。扉の鍵はかかっておらず、多くの犠牲者が脱出寸前だったことが明らかになった。事件は18日で発生から半年を迎える。 屋上階段は中間にある踊り場を挟んで3階から屋上に通じ、幅約1・2メートル、高さ約3メートル。十数段ある。 捜査関係者らによると、屋上階段で見つかった20人はいずれも当時3階にいた社員。踊り場から上の階段(図①)で14人が折り重なるように倒れ、5人は階段を上り切った屋上扉手前の空間(図②)で見つかった。 3階にいた社員の中には避難経路となっていた主階段で2階に下りよ