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ブックマーク / finalvent.cocolog-nifty.com (5)

  • [書評]おまえが若者を語るな!(後藤和智): 極東ブログ

    ちょっと前のことになるが「おまえが若者を語るな!(後藤和智)」(参照)がネットで少し話題になっていたので読んでみた。よくわからないだった。賛否以前に、この書籍で何が問題なのかという部分でまったく共感できなかった。というか率直に言うとつまらなかった。ただ、このつまらさは著者の論のつまらなさというより、批判対象とされる部分のつまらなさということだ。巻末に参考書がずらっとリストされているのだが、いくつかの社会学的な分析を除けば、よくここまでつまんないをきちんと読んで論が書けるものだなという敬服感すらあった。 なんなんだろうこの感じはと思って、あとがきに達して少し得心した。 多くの読者は、なぜ今更宮台真司などという、ほととんど忘れ去られた論者を批判するのか、と思われるかもしれない。 まさにその通りで、宮台真司の90年代の議論というのは忘却していいだけのものなのではないか。と、思いながらふと思い

  • 年金騒ぎと住基ネット: 極東ブログ

    昨日iチャネルのニュースで、政府は、年金記録不備について住基ネットの強化で対応したいといった話があって、そうきたかそりゃまた騒ぎになっているかなと、他のニュースを当たってみたがさして話題になっていない。拍子抜けな感じがした。どういうことなのだろうかよくわからないなと、今日になってもう一度ニュースを見渡すとその話がないわけではない。というか正確にいうと、話題といった程度の話ですらない。なんでこんなに世間はこの問題に静かなんだろう。私の世相への感覚がボケているのかもしれないが。 一応ホットな感じのニュースとしては17日付け毎日新聞記事”年金問題:加入記録を住基ネットと連携 政府方針”(参照)がある。 政府は年金保険料の納付記録漏れ問題への対策として、年金の加入記録を住民基台帳ネットワークと連携させることによって、住所を移転した人たちの年金記録を照合できるようにする方針を固めた。19日に閣議決

  • [書評]日本語の語源(田井信之): 極東ブログ

    書籍というのはある意味で売れれば勝ちなので売らんかなのトンデモも出版される。トンデモというのはある程度常識があれば笑って読み飛ばせるエンタテインメントでもあるし、昨今では偽科学・似非科学と揶揄され、少し学問を学べば判別がつくようにも思われている。確かに、科学の世界はグローバルな学会が存在するのでその中核的な学術集団のアートに真偽の信頼をしてもいいのかもしれない。が、これが人文学になると難しい。「極東ブログ: [書評]嘘だらけのヨーロッパ製世界史(岸田秀)」(参照)あたりなどでも簡単には判断できない。 そして一見すると主要な学術派閥からは無視され、あるいはトンデモ扱いされているが、これは正しいのではないかと思われる変なも存在する。昭和五十三年に角川書店から出された「日語の語源」(田井信之)(参照)もそのようなだ。 私はこのをほぼ三十年読み続けた。隅から隅まで読むといった感じでも

  • ザビエルが見た四五〇年前の日本人: 極東ブログ

    連休が続く。今日は世田谷あたりで二七度にもなるという。ブログに書く話もないような日だがなんとなくエントリを埋めておく。ネタはザビエルが見た四五〇年前の日人。どんな日人だったのでしょうかねと、前振りなのですっとぼけてみる。ネタ元は「海から見た戦国日 列島史から世界史へ」(参照)である。 ザビエルは一五四九年彼の上司がいるのだろうインドのゴア宛に鹿児島から書簡を送った。以下は同書の引用であって、べたな書簡翻訳ではないと思う。それと、引用部での「私」とはザビエルのことである。 私には、日人より優れた不信者国民はいないと思われる。日人は、総じて良い素質をもち、悪意がなく、交わってすこぶる感じがよい。かれらの名誉心は特別強烈で、かれらにとっては名誉がすべてである。 このあたりは現代日人にもまだ通じるところだろう。根っから日嫌いやイデオロギー的な意図のある外国人とかオオニシとかを別とすれ

  • 事実婚夫婦の戸籍裁判、雑感: 極東ブログ

    この手の問題を扱うと誤解されてろくなことがないのでスルーしようかちょっと迷ったが、まあ同じく一日人の庶民として思うことがないわけでもないし、というかいろいろ思い巡らすことがあるので、正直にブログに記しておこう。 話のきっかけだが、日経新聞”子の住民票作成を命令・東京地裁、世田谷区に”(参照)によるとこうだ。 婚姻届を出していない事実婚の夫婦らが、次女(2)の出生届が受理されず戸籍がないことを理由に住民票を作成しないのは違法だとして、東京都世田谷区に住民票作成などを求めた訴訟の判決が31日、東京地裁であった。大門匡裁判長は「住民票がないことによる社会生活での不利益は看過できない」として同区に住民票作成を命じた。 詳細について気になることがいくつかあるが、後で触れたい。 話を進める前に、これを言うのもごたごたの元かもしれないが、とりあえず私の基的な考えとして、私は今回の判決を支持するという

    keya1984
    keya1984 2007/06/02
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