突然ですが、コンピューターは2進法の原理で成り立っていて、電気信号の on/off を1と0だけで使い分け、すべての情報を表現しているらしいです。詳しいことはわかりませんが、まるで陰陽の二元的世界の象徴みたいだなぁと思います。Yes/No、高/低、光/影、快/不快、善/悪、敵/味方……、キリがないですね。 実は古代中国でも、ふたつの数字に特別な意味を持たせていたようなのです。 前回に引き続き、古田武彦氏の邪馬壹国説を紹介します。 「壹」に込められたもの 周王朝の制度を記した周礼(礼記、儀礼とともに三礼のひとつ)の中に「壹見」という言葉が見られます。 夏王朝始祖の禹王は、天子への朝貢の基準を「五服」として定め、それが周王朝では「六服」「九服」となって受け継がれています。(冊封体制のもととなったようで、天子の場所からみた周辺国との距離によって決まります) 陳寿の書いた三国志東夷伝序文の初めには