ブックマーク / yoshitakaoka.hatenablog.com (20)

  • 13インチの鎮魂歌 - 想像は終わらない

    腕を押さえてめくるスウェット 横に走った赤い線 ミミズみたいな赤い線 外に出せずに向けた刃 二個目の蛍光灯が点滅する 為すすべがなくて無言で笑う 楽しくもないのに手を叩く 「縦に引いたらマルバツができる」 勝っても負ける真っ赤なゲーム 角はいつだって埋まったまんま やり切れないって泣くのなら タトゥーを入れて隠そうか 六階で見つけた黒い影 先月より二階も上がってる 足元に溜まったキャスターの吸い殻 今日はここで何分待った? 「遅いよ」って咳き込んで座る 死なない嘘なら大歓迎だ 赤い線を舞うハミングバード 知らないんなら教えてあげる それは癒しを与える幸せのシンボル 錠剤なんか運ばない 肩に激しく爪を立てる めり込む感覚で安心するなら 気を使わずにご自由に こっちのことなら大丈夫 絆創膏は箱であるから この前の人から連絡はあった? 四六時中いじっているけど その電話 一昨日から電源が切れてる

    13インチの鎮魂歌 - 想像は終わらない
    keystoneforest
    keystoneforest 2018/10/23
    おはようございます。またお会いできて嬉しいです^_^
  • 三つのお知らせ - 想像は終わらない

    皆様、こんにちは。 今回は、三つのお知らせがあります。 まず、一つ目なのですが、Amazon Kindle ストアで電子書籍「今川焼きとナポレオン」を出版しました。 以下が、あらすじの書かれている商品ページになります。 今川焼きとナポレオン 作者: 高岡ヨシ 発売日: 2018/07/26 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 日、7月28日(土)から8月2日(木)の午後4時まで、このの無料キャンペーンを行います。 こちらは、自分の最初の作品である「五厘クラブ」のアナザーストーリーです。お互いの作品世界は繋がっているのですが、どちらの話も個別に読めるようになっております。 ただ、どちらか片方よりも、両方の物語を読んで頂けると更に楽しめると思いますので、「五厘クラブ」の方も上記と同じ期間で無料キャンペーンを行うことにしました。 是非、この機会にダウンロードしてみて下さい

    三つのお知らせ - 想像は終わらない
    keystoneforest
    keystoneforest 2018/07/31
    勝負に出られるのですね。ご健闘をお祈りしています。
  • ギャンブルって言うんだろ? - 想像は終わらない

    当に、セキネだったんだね」 「何度も確認したけど、昨日も一昨日も、間違いなくセキネだった」 「セキネ、どんな様子だった?」 「柵に手をかけて、ずっと街の方を見てたよ」 「そこ、将棋会館のビルだったんだよね?」 「そうだよ」 「セキネって、将棋が好きなのかな? 結構長いこと顔を合わせてるけど、そんな話したことなかったね」 「会うときはいつも奴らの愚痴ばっかだからな」 「ちゃんと考えたら、僕たちセキネのこと殆ど知らないね」 「あいつ自身がそういう話をしないしな」 「それでも、仲間だよね?」 「あぁ、戦友だ。何が好きかとかは知らないけど、あいつがされてきたことは、俺たちがちゃんと知ってる」 「タクマ、財布あるかもう一回確認して」 「あるよ」 「心配だから手で確認してよ」 「大丈夫だって。ほら、ちゃんとあるから。おいフジカワ、それあと何回聞く?」 「仕方ないじゃん、気になるんだから。それにして

    ギャンブルって言うんだろ? - 想像は終わらない
    keystoneforest
    keystoneforest 2018/07/08
    ああどないしよう、この先どないなるんやろう、ひょっとしたらエグイ場面とか出てくるんやろか、ああどないしようどないしよう、、、、そして夕焼け。カッコええなぁ。
  • ねぇ、知ってる? 〈高岡ヨシ + ミチコオノ〉 - 想像は終わらない

    ねぇ、知ってる? あの子のお母さん、PTAの会長さんとできてるらしいのよ ねぇ、知ってる? あの子の家の弟さん、やっぱり変なんですって ねぇ、知ってる? あの子のお母さんの出処、どうも橋の向こうの地区らしいのよ ねぇ、知ってる? あの子のお父さんの会社、噂通り倒産したんですって ねぇ、知ってる? あなた達の話、全部聞こえているよ ねぇ、知ってる? あなた達が笑ってしている話、全部おかしくも何ともないんだよ おい、知ってる? あいつ、昨日もヤられたんだってよ おい、知ってる? 一緒に殴れば、金がもらえるんだってよ おい、知ってる? あいつ、授業中に血を吐いたらしいぜ ねぇ、知ってる? あなた達の話、全部聞こえているよ ねぇ、知ってる? あなた達が笑ってしている話、全部面白くも何ともないんだよ あなた達が知りたいと思っている話を、私は聞きたくない あなた達が笑ってしている話を、私は全然面白いと

    ねぇ、知ってる? 〈高岡ヨシ + ミチコオノ〉 - 想像は終わらない
    keystoneforest
    keystoneforest 2017/11/25
    想像は終わらない? いえ、創造は始まったばかりですね。最高!
  • 全部ひっくるめて、楽しい - 想像は終わらない

    触れようと、もがく 創り出そうと、もがく そうやって グシャグシャになってするもがきは、楽しい ソファーで寝落ちして、朝を迎える 鳥がさえずる前に、ネコが顔を踏む コーヒーをいれていると、ネコが足を踏む 頭と背中が重いけど、楽しくって仕方がない 日常が肩を叩き、尋ねてくる時がある 自分の先を、考える事がある でも、自問の末に飛んでいく 内側が騒ぐ 過去が声を上げる 耳を貸そうと近づくと 森の中に引き込まれる 胸焼けが襲う夜もある それでも 楽しさが込み上げる 首を這ってくる欲よりも もっと強く突くのは 喜び 登場人物が独りで歩き 思いもしなかった景色をくれる 好き放題する彼らをまとめて 迷わないように道を作る そうして出来上がった喜びは 何物にも代えがたい 誰に頼まれたわけでもない 名前も全く売れていない けれども 楽しいから、書く 胸が躍って嬉しくて また、新しいドアを開ける 薄暗い中で

    全部ひっくるめて、楽しい - 想像は終わらない
  • 瞬間をください - 想像は終わらない

    何色でもいい 見た目はそれほど重要じゃない 変な服を着たっていいよ 君がそれを好きならばね 待ち合わせは駅の前 遅刻した埋め合わせは ハーゲンダッツでいいかな? 髪切った? 切ってない? ごめん ごめん セットが面倒なら 思い切って短くしたら? 別に金髪にしたって驚かないよ 似合っても似合わなくても 君が好きならそれでいい バスに乗ろうよ たまにはいいじゃない 友達の話とか 無理にしなくてもいいよ 人付き合いが苦手なのは 僕も同じだから ねぇ ってさ 夜明け前に2回鳴くよね? ずっと考えていたんだけど あれはきっと 彼らの「おやすみ」なんだよ 1回目は僕に言って 2回目は自分に言ってる 当のところは分からないけど そう考えてから 夜更かしの回数は減ったんだ ねぇ いま全く聞いてなかったでしょ? 視線が宙を舞ってたよ 例えそうでも構わない 君と居られるならそれでいい くだらない話の埋め合

    瞬間をください - 想像は終わらない
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    keystoneforest 2017/11/04
    傷つくのが怖い。沈黙が怖い。止まっていることが怖い。だからしゃべり続ける。だから走り続ける。でも、それが果てなく続く永遠なんていらない。誰か僕を止めて。誰か時間を止めて。
  • 夏をやってない - 想像は終わらない

    ハッとして目を覚まし 通りに近い窓を開ける 緑を覆う色あせた枯れ葉 喉に飛び込む息は冷たい 薄く横に伸びる雲 縦に登れず空を這う 確かにここにあった夏 それなのに 僕は夏をやってない バケツに飛び込む手持ち花火 生み出す音が夜を鎮める 咲き終わりに残る白いライン 暗闇に写す向日葵の花びら もう 何年見ていない? 市営プールの帰り道 夕焼けに交わる塩素の匂い 天に浮かんだ七色の曼荼羅 オレンジの雲は何にでも化ける 灰色へと続く通学路 遠くに見える工場の煙 もう 何年帰っていない? 特別が日常になり 御馳走への距離が縮まる 不便や貧困を崇めない でも スイカに種があったっていい 僕は夏をやっていた 一人でいても 家に帰らなくても 僕は夏をやっていた 夜明け前に飛び出す国道 車の列をやり過ごし 瞬間を逃さずシャッターを押す 大した写真は撮れてない それでも そこには夏があった 制服を着替えて家を

    夏をやってない - 想像は終わらない
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    keystoneforest 2017/10/21
    エアコンの効いた部屋でパソコンに向かって一日座っている?学校が休みなので塾は大繁盛?プールに行くより友達の家でゲームする方が楽しい?夏のやり方をみんな知らない(^^;
  • 「生きづらさ」というクソッタレ - 想像は終わらない

    難しい表現はいらない 簡単な言葉で伝えてくれ 物言わぬ羊の飼育法 それが道徳の正体か? 出来る限りはやってきた 疑問を持たずにやってきた モラルが楽園を作るんだろ? じゃあ 何でこんなに生きづらいんだ いじめに対して声を上げ 標的にされたら世話がない 記憶に彫られた墨が消えずに 誰かの言葉に反応する 手のひら返しがチラついて 真正面から人を見れない 善人 悪人 善人 悪人 人様の背中にシールを貼り 目線の動きを確認する バカみたいに勘ぐって バカみたいに夜を明かす ひねくれた考え 歪んだビジョン どうしようもないと言われても 望んで選んだ訳じゃない 前だけ向いてる人の波 過去に構ってはいられない 若気の至りという魔法 人の親になり時効成立 よくある話なのは分かってる でも そんな世の中クソらえだ 思いやりに助け合い 植えつけられた暗黙のルール 黙ってなぞって生きてたら 他人のケツばかりを

    「生きづらさ」というクソッタレ - 想像は終わらない
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    keystoneforest 2017/10/06
    人に合わせようとするから生きづらい?合わせているのに合わせてくれないから生きづらい?合わせたり合わせなかったり、僕は適当に一人生きている。
  • 友への伝言 - 想像は終わらない

    思えば不思議な関係だった 普段は口もきかなかった チャイムの合図で狩られる時間 終わりは意味を成さなかった 暗い階段の途中に射す光 窓から覗く中庭に射す光 同じ校内で息をしても そこに楽園はなかった お前はいつも下を向いて 指のささくれを取ってた 俺はいつでも下を向いて ただれた皮膚を摩ってた 適当に生み出し与えられた 滑稽で汚れたニックネーム 俺たちは三年契約のピエロ 特徴なんていらなかった 「どうだった?」 「今日はマシだった」 「どうだった?」 「今日はヒドかった」 僅かに重なる出入りの瞬間 窓のない壁を見ていた 魂と引き換えに学期を買って 春夏秋冬を過ごした 流れる風景と留まる想い 俺はお前を救えなかった 裂ける傷口と閉じる瞳 俺は俺をも救えなかった 消えずに浮かぶ 放課後のパレット お前もその色を見ているか? 今でもその色を見ているか? 俺たちはみんな犯罪者 自分殺しの常習者 腫

    友への伝言 - 想像は終わらない
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    keystoneforest 2017/09/23
    世の中に無駄なものはない。回り道もない。常に前を向いてさえいれば。 ありがとう。 私にも伝わりました。
  • ちょっと待ってくれないか (『私が私をやめたなら』収録作品) - 想像は終わらない

    自分はAmazonKindleストアで「私が私をやめたなら」という電子書籍を販売しております。 私が私をやめたなら 作者: 高岡ヨシ 出版社/メーカー: YOMA CREATIONS 発売日: 2017/04/26 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 頭の中にある想いを書き出す方法として、詩と小説、どちらも好きなのですが、その時に込めたい感情によって心がしっくりくる方を選んでいます。 「私が私をやめたなら」は、自分が詩という形で表したかった想いの集合体です。 今回は、その内の1篇を紹介したいと思います。 *** 「ちょっと待ってくれないか」 あの ちょっと待って そのままの姿勢でいいから 少しの間 話を聞いてくれないか? 理由なんか尋ねないよ 此の期に及んだらどうもこうもないよね ねぇ フォールイン・ラヴって曲を知ってる? ハミルトン ジョーフランク&レイノルズってい

    ちょっと待ってくれないか (『私が私をやめたなら』収録作品) - 想像は終わらない
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    keystoneforest 2017/09/17
    人生は素晴らしい。彼女にそれはきっと伝わりましたよね。やり直してみようと思ってくれましたよね。命の素晴らしさを語ることは愛を語ることととてもよく似ているって初めて知りました。
  • 橋の上の神様 - 想像は終わらない

    僕は「場所」を探していた。 昼が昼でなくなり、夜が夜でなくなった日を随分長く過ごしたせいで、右も左も分からなくなっていた。 締め切った窓。 肌に纏わり付くTシャツ。 通販番組の司会者が大きな声を上げた時、「もう終わりにしよう」と心が言った。 ビニール袋に貯めていた幾らかの金と携帯電話を掴み、部屋着のまま飛び出した現実は、室内と変わらずベトベトしていた。 真夜中なのに忙しい街。 ここに住む人たちは、僕が存在していることなど気付いてはいない。 ヨタヨタと歩く体に実感が湧かず、つま先で電信柱を蹴る。 (とにかく、遠くへ) 心を占める思いだけに動かされ、記憶をなぞり駅へ急いだ。 悪いことなどしていない。 誰も僕を気にしてはいない。 2番ホームの隅っこで始発を待つ自分の姿が、構内のミラーに映る。 人の目を気にして、決まった定位置に収まる心と体。 こういう度量の小さいところが、大嫌いなんだ。 ***

    橋の上の神様 - 想像は終わらない
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    keystoneforest 2017/09/10
    最後の一歩を踏み出すまでの描写が痛いほどリアルで、この先どう展開するんだろうと、恐る恐る読み進めました。その先に用意してあった眩しいほど鮮やかなしかけ。優しい神様の登場で爽快な読後感を味わえました!
  • どうしたらいいのか分からなかったので、服を脱いで走った - クルミ通りのメープル荘

    2017 - 01 - 23 どうしたらいいのか分からなかったので、服を脱いで走った 大切なもの 頭の中 記事の冒頭ですが、頭を下げさせていただきます。 タイトルだけを冷静に見ると、ただの変態です。 上の題から得られる第一印象は、間違いなく頭のおかしな人です。 これから順を追って話を進めていきますので、どうか釈明の余地をください。 突然ですが、皆さんは服を脱いで走ったことはありますか? 自分はあります。 とはいっても、法に触れるような話や変態的な話題が展開される訳ではありませんので、ご安心ください。 インパクトの問題で、どうしても「服を脱いで走った」という部分に目が行きがちですが、自分が書きたいのはその前にある「どうしたらいいのか分からなかった」という気持ちの方です。 自分が服を脱いで走るようになったのは16歳からで、その年の夏から遊ぶようになったグループの集まりに参加し始めたのがきっかけ

    どうしたらいいのか分からなかったので、服を脱いで走った - クルミ通りのメープル荘
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    keystoneforest 2017/09/07
    そう言えば、あえてそう書きませんが、普通は服と一緒に走るのですね。
  • アーティフィシャル・フラワーズ 《後編》 - 想像は終わらない

    「だからよ、何でセリフを言うときに眉毛が上がるんだよ。それじゃあ演技が嘘くさくなっちまうじゃねぇか」 口に含んだ煙を上へ吐き出したチャーさんは、タバコの先をワタル君へと向けた。 「え? 上げてないですって! チャーさんの見間違えですよ。ていうか、細かすぎますよ。例え眉毛が上がっていても、誰も気にしませんて」 「バカやろう、お前は何にも分かってねぇな。話すたびに眉毛が上がる奴がいたら、どう考えたって怪しいだろ。俺が刑事だったら一発でお縄もんだぞ」 「花屋に刑事はいませんから。それに僕が演じるのは客であって、容疑者ではないです。ちょっとチャーさん、いったん僕の眉毛から離れませんか。話が全然先に進まないじゃないですか」 ワタル君は大きなあくびをひとつして、近くのベンチに座り込んだ。 誰もいない夜の公園。 園内の時計の針は、日付を跨ぐ準備をしている。 10時前にはセッちゃんの店を出たので、もうかれ

    アーティフィシャル・フラワーズ 《後編》 - 想像は終わらない
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    keystoneforest 2017/08/20
    高岡さん、ヨシさん。一気に読了しました。造花と血の繋がりのない父親とが見事に重なり合った瞬間、ゾワっと肌が粟立ちました。辛い結末を予想していましたが、鮮やかに先が開けそうな展開に安心しました。
  • アーティフィシャル・フラワーズ 《前編》 - 想像は終わらない

    8時は越えたか? いや、まだ壁に光があるから、7時半過ぎか? だとしたら、2時半前に寝たとして、約5時間。 枕の横で背中を見せている電話をひっくり返し、手探りでホームボタンを押す。 ( 7:04) 7時4分。 勘弁してほしい。 最後の1杯。 あの冷や酒が余計だった。 (もったいねーから、終わらしちまいな) チャーさんが締めに勧める酒は、毎回無駄に後を引く。 自分の適量は分かってるのに、貧乏根性を出すから眠りが浅くなるんだ。 全くもって、自業自得。 せっかくの休みなのに、こんなに早く起きてどうする。 9時にセットしている目覚ましで起きたかった。5時間未満の睡眠では体に響く。 どういうメカニズムかは分からないが、35を超えた去年から、2度寝が出来ない体質になってしまった。 目を閉じ続けていれば、もう一度……とは考えない。 無駄な抵抗はしない。 起きる。 潔く、起きる。 コーヒーを飲むなら、ハム

    アーティフィシャル・フラワーズ 《前編》 - 想像は終わらない
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    keystoneforest 2017/08/15
    こまりました。こんなストレートな恋の話にぐいぐい引き込まれる自分がいることに今まで気づきませんでした。
  • 深海にあるもの - 想像は終わらない

    上へ登った 違う景色が見たかったから いつもとは違う選択をした 服が変わり 立場が変わり 呼び名が変わった 笑顔の挨拶 穏やかな声 湯気が出ているコーヒー 窓から差し込む光は眩しい でも この部屋は息をしていない 能力と肩書きは比例しない ここに来てそれを痛感した 時計が9時を指し 合図と共に曲がかかる 女王蜂に裸の王様 踊る僕らは蜜を運び 彼らはそれを平らげる 実力なんて関係ない 目立たぬように静かに踊り 流れにまかせて取り入るだけ 目尻に刻むシワの数は 浮かぶか沈むかの生命線 笑って 笑って 笑って この船に残りたいのなら 目を細めて口角を上げればいい 差し出すか? 差し出さないか? 手招きをする数を増やし 目を閉じた従者が選択を迫る 暑くも寒くもない部屋 委ねた先に待つものは 憂いを忘れた理想郷か 例えそうだとしても 僕は捨てない 何かを得るために 何かを捨てはしない 全部まとめて取

    深海にあるもの - 想像は終わらない
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    keystoneforest 2017/08/04
    全部まとめて取りに行く。その気持ちを忘れません。決して何かを犠牲にしたりしませんよね。勇気が湧いてきました。
  • 答えてよ - 想像は終わらない

    僕はあなたを笑わない ずっと笑われてきたから 決してあなたを笑わない ねぇ もっと自由に踊ってよ 心置きなく 好きな円を描いて たとえ姿が見えなくても 背中に手を当てるから やりたいように息をして 僕はあなたをバカにしない ずっとバカにされてきたから 決してあなたをバカにしない ねぇ 感情をフィルターにかけないで 思ったことを口にして 雑踏が耳を貸さなくても あなたの声は 僕が聞くから 何処へでも飛んで行っていい 僕はあなたを縛らない 思うがままに振舞って あなたの帰る場所は いつだってここにある キッチンの灯りは消さないから 鍵穴は探さなくていいよ 立派になんてならなくていい 友達だっていなくてもいい 「普通」なんか捨てていい あなたが笑顔ならそれでいい ほら 夕の時間だ 好きだと言ってた唐揚げに アボガドとサーモンのサラダを付けたよ コーヒーはミルクだね? チョコレートも冷蔵庫に移し

    答えてよ - 想像は終わらない
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    keystoneforest 2017/07/26
    頑なな硬い表情。少しずつ和らいで、でもまだ笑ってくれない。あれ? 今何か言おうとした?
  • ノスタルジア - 想像は終わらない

    引っ越す背中を強く押す 透き通った緋色の夕焼け 僕が歩いていたその道は 二度と戻らない道となる 借り物の街で見上げた星は 電車の窓に映った花火 めいっぱい腕を伸ばしても 決してこの手に掴めない 大洋ホエールズの帽子を被った 緑のクリームソーダのあの子 君は僕を覚えているかな 同じばかり履いていた 掃除をしない放課後のエース 僕は君を覚えているよ 新しい番号を書いた葉書 君に届かなかったのかな 電話が鳴り響くそのたびに 心を躍らせ走ったけど けっきょく声は聞けなかった 「また会えたら遊ぼう」と 君がくれたドンジャラの牌 とうとうゲームは成立しなかったね おーい おーい 僕は君を呼んでいる おーい おーい 過ぎ去った時間を呼んでいる ブルーハワイの扇風機 テレビの上で威張る東京タワー 君を想うとあの日が浮かぶ タブレットの魔法がなかった時代 「便利」は「距離」を超えなかった 手軽に素早く繋が

    ノスタルジア - 想像は終わらない
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    keystoneforest 2017/07/23
    不意に思い出すことがあります。何十年も前の心の痛みを。こんなことを自分は覚えていたんだということ自体に驚かされます。朝から蝉が鳴いています。あの日も蝉が鳴いていたのかな? 蝉の声が時間を巻き戻します。
  • 西口ターミナルと後ろ姿 - 想像は終わらない

    緑奥駅の西口改札を出て左に進み、エスカレーターを避けて長いスロープを歩いておりる。 地面から天井まで伸びる透明な窓が続く、緩やかな斜面。 日が完全に沈みきった後、このスロープから大きなバスターミナルを眺めるのが好きだった。 程よい暗さが溢れた色を隠し、等間隔に並んだ白いライトがコンクリートを浮かばせる。光に縁取られた半円の中を回る緑のバスはどこか未来的で、煩わしい現実を程よくぼかす。 僕はいつも、この場所から彼女の後ろ姿を見ていた。 スロープを半分ほど過ぎると見えてくる小さな噴水は、僕らがいつも待ち合わせをしていた場所。 肩に届かない髪、手に持った真っ赤なケリーバッグ。ベンチに腰を下ろさず、立って空を見ている彼女の背中が鮮明に浮かぶ。 カネコさんは、とても優しい人だった。 (名前で呼んでよ) 2歳年上の彼女からは事あるごとにそう言われていたが、くだらない感情に押し負けていた僕は、結局、最後

    西口ターミナルと後ろ姿 - 想像は終わらない
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    keystoneforest 2017/07/08
    結局、 人生はある目標に向かって進むようになっているのかもしれませんね。
  • 衝動は、ここにいる - 想像は終わらない

    クリップで留めた感情は 夜を越えない 湧き上がる衝動と会話がしたいから 柔らかいクッションは取っ払った 遠慮なく飛び込む刺激は たまに痛いほどだけど とにかく朝を迎えたかった 喜怒哀楽に 邪と欲 そのままの形で出てきた思いに 自分の全てをぶつけたい 頭を強く揺さぶる曲に 深く引き込まれる文章 ハッと心をえぐる絵に 過去を連れてくる写真 胸の内側が溢れたなら 下手なステップで床を滑ろう 記憶がうまく収まらないなら 意味もなくハイウェイを飛ばそう 何かが背中をつつくなら 家の周りをグルグル回ろう 仕事帰りに見つけた景色を 追いかけたっていいんだ 大丈夫 ご飯の支度が遅れるだけだ 絵が描けないから文字を書く 音が作れないからストーリーを創る 大声で気持ちを叫ぶ代わりに 毎日たくさん写真を撮るよ あなたのことが大好きだから 親しみを込めて「友」と呼ぼう なぁ 友よ 衝動は息をしているか なぁ 友よ

    衝動は、ここにいる - 想像は終わらない
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    keystoneforest 2017/06/23
    衝動が人を前に衝き動かす。踏みとどまることを許さない。決して諦めたりしない。可能性を信じて走り続けるのですね。私は振り返り、進んできた道のりがあまりに短かったことに愕然としています。
  • 取っ払う - 想像は終わらない

    枠には入れなかった 入らなかったのではない 入れなかったのだ はじき出されて 何を想う 普通を横目に 何を想う 付いたレッテルはどうでもいい それが意味をなさない事は ここまで生きて身に染みた 付けられたレッテルも気にしない そんなものは 他人にひとときの優越感を与えるだけだ でも 人は忘れていく どんどん気にせず 忘れていく ならば すり寄った時間は幻か 抱えた苦悩は無駄死にか 共存しようと付けた飾りは もはや無用の長物か だったら 枠には収まらない 収まれないのではない 収まらないのだ ネクタイは締めなくていい いつかそれで首を括るのなら 傘は差さないでいい いつかそれで他人を突くのなら 男にも女にもならなくていい その役割に押しつぶされるのなら 雨に濡れても そのまま歩こう 寒くないのなら このままずっと歩いていこう 大丈夫 もう その枠は要らない 無理して中に居なくても 確かに存在

    取っ払う - 想像は終わらない
    keystoneforest
    keystoneforest 2017/05/26
    ネクタイは締めなくていいですよね。画一化された大人でいたくないです。
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