自分は死というものが異常に怖い この世に生まれてきたからには、いずれ絶対に死が訪れてくる。 大概の人は死というものに恐怖心を抱いていると思うが、自分は少し異常かもしれない。 どれくらい怖いのかと言えば、毎日好き勝手出来て、子供たちもいい子に育って良かったなといった現状の幸せであろう生活を以ってしても、出来ればこの世に生まれて来なければよかったと思うくらいだからどうしようもない。 『どうせ死ぬのになぜ生まれてきたのだろう?』 と思わず口にしてしまったら、親や子らには大変申し訳ないので、自分の心の中だけでどうにか納めておこうと日々葛藤している。 所構わず突然に頭をよぎるこの自分自身に対する問いかけは、もう何十年も前から繰り返されてきた。 そして、この問いにはなるべく気づかないふりをして、どうにか普通の人でいられるように意識し制御している。 今この階段を踏み外したら 正面から走ってくるトラックが
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