IT業界に長くいると必ず耳にするのが、設計書の無いレガシーシステムに関する悩みです。 レガシーと呼ばれるシステムは、開発されてから長い年月が経ち、その会社の業務を支える必須の存在となっている古いシステムを指して呼ばれることが多いですが、そうしたシステムの何割かは、設計書のメンテナンスがされていない、もしくは最初から設計書が作成されていない状態にあります。 設計書が無いレガシーシステムというのは大変厄介です。 なにせ、ITシステムというものは、サーバーという物理的な機器上で動いているため、それが故障して動かなくなってしまうと、別のサーバーにシステムを移行しなければなりません。 新しいサーバーにそのまま移すことができれば問題ありませんが、5年や10年経過したシステムを移行するとなると、使われているサーバーのファームウェアやOSのバージョンなどが大きく変わってしまい、そのまま移行しても動かない可