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ブックマーク / www.saiusaruzzz.com (6)

  • 「蠅の王」の新訳と旧訳の読み比べをしながら、翻訳について考えたこと。 - うさるの厨二病な読書日記

    2017年にウィアリアム・ゴールディングの「蠅の王」の新訳が出たので、購入して読んでみた。 蠅の王〔新訳版〕 (ハヤカワepi文庫) 作者: ウィリアムゴールディング,William Golding,黒原敏行 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2017/04/20 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (5件) を見る 細かく読み比べた一章だけをとっても、旧訳(平井正穂訳)と新訳(黒原敏行訳)では印象がまったく違う。 ひとつひとつの訳文を読むだけだと些細な違いなのだが、その積み重ねで話の中でどこにフォーカスしているかの違いが浮かび上がってきて、別の話のように読める。 初読の人にどちらがおススメか、と言われれば新訳を推す。 旧訳は固い言い回しが多く、読みづらい。新訳は問題点に意識的に陰影をつけていて、物語を理解しやすいなどの利点が多い。 旧訳には旧訳のいいところがあり、この点、この部

    「蠅の王」の新訳と旧訳の読み比べをしながら、翻訳について考えたこと。 - うさるの厨二病な読書日記
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    khtno73 2024/03/05
  • 伊藤昌亮「ひろゆき論ーなぜ支持されるのか、なぜ支持されるべきではないのかー」を読んだ感想。 - うさるの厨二病な読書日記

    世界 2023年3月号 岩波書店 Amazon 伊藤昌亮「ひろゆき論」を読んだ。 この記事で一番良かったところは、自分自身の感覚や感情はおいておいて、「ひろゆきの言動への支持が広がるのは何故か」という理由を解き明かすことを重視しているところだ。 記事を読もうと思ったきっかけも「『自分が理解しがたい言動が支持される構図』を考えようという姿勢がある」という紹介を読んだからだ。 自分がこの記事の要点だと思ったのは、この部分だ。 (リベラル派の「弱者リスト」の構成員に含まれない)人々は、リベラル派のプログラムで救済されることはない。 (引用元:「ひろゆき論ーなぜ支持されるのか、なぜ支持されるべきではないのかー」伊藤昌亮 世界2023年3月号 P186/太字・括弧内は引用者) 自分が読み取った限りだと、「ひろゆき論」の主旨はこうだ。 ひろゆきを支持しているのは、いわゆる「ダメな人」である。 「ダメな

    伊藤昌亮「ひろゆき論ーなぜ支持されるのか、なぜ支持されるべきではないのかー」を読んだ感想。 - うさるの厨二病な読書日記
    khtno73
    khtno73 2023/02/27
    単に過去のクレイジーな人物で受容されてそう。宮殿に弟の名前つけさせ旦那の失脚後帰ってきたデヴィ夫人が面白セレブ枠とか。チリのアニータが本国でタレント扱いとか。距離や時間が遠いと犯罪者扱いされないつう。
  • 【大河ドラマ「鎌倉殿の13人」キャラ語り】魔性の女・りくの魅力は「私のことを殺そうとしたでしょ?」という言葉にある。 - うさるの厨二病な読書日記

    ついに時政とりくが退場か。寂しいな。 特にりくは、こんなに面白い女性キャラをみたのは久し振りだと思うくらい魅力的なキャラだった。 りくという女性が、よく理解できなかった。 自分にとってのりくの面白さと魅力は、まったく理解できないところにある。理解するとっかかりすらない。 りくの言動は一貫性があるようでない。表層的には野心と上昇志向がモチベーションのように見えるが、当に「偉くなりたい」と思っているようにも見えない。 一体、りくは当は何を求めているのか。何がりくにとって重要なのか。 野心なのか、恐怖なのか、悲しさなのか、不安なのか、愛情なのか。 そのどれにも見えるし、どれにも見えなかった。 りくの言っていることややっていることは、馬鹿馬鹿しいとしか思えない。しかし、何故か愚かには見えない。 何もかもわかってやっているように見えるのだ。 息子を殺したのも平賀朝雅だと分かっていて、畠山を滅ぼせ

    【大河ドラマ「鎌倉殿の13人」キャラ語り】魔性の女・りくの魅力は「私のことを殺そうとしたでしょ?」という言葉にある。 - うさるの厨二病な読書日記
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    khtno73 2022/10/05
    男の子はプライドで動くから誉めて肯定してあげるとパフォーマンスが出る。良妻の条件でもあるし、悪女の条件でもある。男を操縦することに変わりはない。ちょっとの倫理観の違いや、結果で変わるのかもしれない。
  • 「進撃の巨人」最終巻まで読んだ感想。「進撃の巨人」のここが好きだった。 - うさるの厨二病な読書日記

    「進撃の巨人」最終巻34巻を買った。読んだ。終わった。終わってしまった。 進撃の巨人(34) (週刊少年マガジンコミックス) 作者:諫山創 講談社 Amazon こういう終わり方になるとは思わなかったし、最終回を読んだ直後は「こんなに綺麗に終わっていいのかな?」「現実的に考えたら、こんなに綺麗に終わるはずがない」とも思った。 でも今は「進撃の巨人」はこれでいいのかな、と思っている。 「進撃の巨人」には感じていることがたくさんあるが、そのうちのひとつが「話自体がいい奴」だ。 「進撃の巨人」の根底から伝わってくるのは、仲間思いで自分の弱さに悩んで、誰かを踏みつけなくてはいけない時も、滅茶苦茶葛藤して強い痛みを感じるような「何だかんだ言ってとってもいい奴な話」なのだ。 この辺りが最後の最後で自分とはちょっと合わなかった、と思うけれど、「進撃の巨人」は元々こういう話だった、という納得感はある。 「

    「進撃の巨人」最終巻まで読んだ感想。「進撃の巨人」のここが好きだった。 - うさるの厨二病な読書日記
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    khtno73 2021/06/10
  • 【小説考察】アガサ・クリスティ「そして誰もいなくなった」の事件と犯人を細かく検証してみた。 - うさるの厨二病な読書日記

    記事には、アガサ・クリスティ「そして誰もいなくなった」の重大なネタバレが含まれています。編未読のかたは、編から読まれることをお勧めします。 そして誰もいなくなった (クリスティー文庫) 作者: アガサ・クリスティー,青木久惠 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2012/08/01 メディア: Kindle版 購入: 1人 この商品を含むブログ (13件) を見る *文中の引用元は清水俊二訳。 青木久恵訳も参考に確認。 事件の時系列 編と告白書の検証 編と告白書を読んでの疑問 「そして誰もいなくなった」の物語内ルール 犯人の検証 ルールに基づいて、「犯人になれない人」を除外。 真犯人の検証 「そして誰もいなくなった」は、なぜこんなに面白いのか。 事件の時系列 (調べたけれどうまく貼れず……見づらかったらすみませぬ。) 編と告白書の検証 「そして誰もいなくなった」は、犯人の

    【小説考察】アガサ・クリスティ「そして誰もいなくなった」の事件と犯人を細かく検証してみた。 - うさるの厨二病な読書日記
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    khtno73 2019/10/25
  • 諌山創「進撃の巨人」21巻の感想&この物語は「世界への違和感の表明の物語」だと思う。 - うさるの厨二病な読書日記

    2016年12月9日(金)に発売された諌山創「進撃の巨人」21巻の感想&この漫画全体のテーマについての語りです。 20巻の感想のときにもさんざん語りましたが、語りたりないので語ります。 www.saiusaruzzz.com 21巻の前半 物語における登場人物の役割 サル型巨人に特攻して重傷を負ったエルヴィンと、ベルトルトに特攻して瀕死の全身火傷を負ったアルミン、どちらを巨人化の薬を使って助けるか、という話が21巻の前半の話でした。 最終的にはアルミンが助かります。物語的にはそれが妥当だろうと思いました。 「進撃の巨人」という物語で、アルミンは非常に重要な登場人物だと思います。 何故か? アルミンだけが「巨人を倒したあとの世界」のことを考えている、唯一の登場人物だからです。 エレンが言ったとおり、アルミンだけが、 「こいつは戦うだけじゃない。夢を見ている」 からです。 あくまで物語のテーマ

    諌山創「進撃の巨人」21巻の感想&この物語は「世界への違和感の表明の物語」だと思う。 - うさるの厨二病な読書日記
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    khtno73 2016/12/12
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