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ブックマーク / kazenotori.hatenablog.com (9)

  • 「男女あべこべ」「貞操逆転」ジャンルはどのように生まれたのか - WINDBIRD::ライトノベルブログ

    男女あべこべ」あるいは「貞操逆転」などと呼ばれるジャンルがある(以下「貞操逆転」で統一する)。 いわゆる「性転換」や「とりかへばや」などとは異なり、男女の社会的役割や倫理観がまったく逆転している世界を描くもので、特に性的な価値観の逆転により「女性が性に積極的」「男性は性に消極的」という描写が重視されている。ジェンダーSF的に描かれることもあれば、ただ単にそういうシチュエーションでエロを書きたいだけのこともある。というか現在のところは後者のほうが圧倒的に多い。 この記事では、そうした「貞操逆転」というジャンルがどのように発展してきたかを考えるために、備忘録程度にだが代表的な作品をまとめてみたいと思う。 沼正三『家畜人ヤプー』 EHSは女権制国家であり、EHSは女系の女子によって相続される女王による君主制国家である。政治や軍事の大権は女性のみが持つ。人間(白人)の女性に代わって出産をする子宮

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    khtokage 2023/08/20
  • ライトノベルの世代分けを考える - WINDBIRD::ライトノベルブログ

    世代分けって楽しいですよね。 無意味に「第3世代の特徴はこうだ!」などとレッテルを貼ったり、「第1世代の素晴らしさと比べて最近の世代は」「第7世代の面白さを理解できない老害は消えろ」なんてワイキャイと言い争いたいものです。 というわけでライトノベル作品の世代分けを考えてみましょう。 第1世代 ソノラマ・コバルト世代 1977年 高千穂遙『クラッシャージョウ』 1979年 栗薫『グイン・サーガ』 1980年 新井素子『星へ行く船』 1982年 田中芳樹『銀河英雄伝説』 1983年 菊地秀行『吸血鬼ハンターD』 1984年 氷室冴子『なんて素敵にジャパネスク』 ラノベ史のスタンスは「ソノラマ・コバルトから始める」か「スニーカー・ファンタジアから始める」かで大きく分かれる気がしますが、ここではとりあえず「スニーカー・ファンタジア以前」をひと括りに「第1世代」として位置づけようと思います。 ソノ

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    khtokage 2021/02/04
    よい。こうやって見みると第一世代からずっとラノベ読んでるや。個人的には吉川英治も隆慶一郎も同じ枠(≒大衆小説)だけど。 石鹸枠はアニメ方面のネタか。でもその原作は全く読んでなかった。少し見てみるかな。
  • 「石鹸枠」とはなんだったのか - WINDBIRD::ライトノベルブログ

    「ラノベと言えば石鹸枠」と言われて久しいような気がしますが、単刀直入に言うと「石鹸枠」はアニメにおける概念に過ぎません。ラノベには存在しない概念です。 いや、「石鹸枠」と呼ばれる各作品がアニメ化されるくらいに人気があることは否定しませんし、「萌え要素の強い学園バトルファンタジー」程度に大雑把に捉えるなら、まあラノベの流れのひとつではあるとは言えます。 けれども、そういったジャンルが「流行」といえるほどラノベ業界で支配的だったかというと首をひねりますし、序盤の細かな共通点に注目するような視点も、ラノベ読者にはほとんどなかったのではないかと思うのです。 実際のところ、「石鹸枠」とされる作品でも、基的な設定や序盤の展開が似ているだけで、最後まで見れば別物であったりしますよね。 そう考えると媒体の違いが大きいのではないでしょうか。 ラノベだと一冊のうちの数ページにすぎない導入部分が、アニメで観る

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    khtokage 2021/02/04
  • 最近のライトノベルは「共和国」をどう描いているか? - WINDBIRD::ライトノベルブログ

    togetter.com ここ数日、「共和国なのに王様が統治しているラノベがあって嘆かわしい」という話題が盛り上がっておりまして、「ラノベならさもありなん」とか、「考えなしに共和国って名前だけ使ってるんだろ」とか、あるいは「そもそもラノベに共和国とか出てこなくね?」とか、好き勝手に言われていましたので、最近のラノベで「共和国」がどのように描かれているか、というところを軽く紹介してみたいと思います。 『86 -エイティシックス-』のサンマグノリア共和国 86―エイティシックス― (電撃文庫) 作者: 安里アサト,しらび,I-IV出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2017/02/10メディア: 文庫この商品を含むブログ (10件) を見る「ラノベ 共和国」でググったら真っ先に出てきました(2019年4月現在)。ラノベ業界において次世代のホープと見なされている人気作品でございます。

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    khtokage 2019/04/24
  • エロゲが衰退したのはラノベのせいなのか? - WINDBIRD::ライトノベルブログ

    ヨッピー:ちなみにこの辺が全盛期として、だんだん売り上げが下がってしんどくなって来るのってどれくらいからですか? 野嶋さん:うーん、2010年くらいからかな……。 ヨッピー:どういう要因で売れなくなるんですかね? にゃるらさん:諸説あると思うんですが、「泣き」とか「物語」を求めるオタク層が、ライトノベルに流れたのが要因として大きいんじゃないかと思うんですよね。 「平成のエロゲ」を振り返ろう【令和にも伝えたい】 | オモコロ 「ラノベがエロゲに取って代わった」――というエロゲ衰退ラノベ原因説。 けっこうあちこちで見かけるんですが、個人的にはちょっと疑問に思っているんですよね。 まずエロゲが衰退しはじめたのはいつごろでしょうか? 実は市場規模のピークは2002年だそうです。 アダルトゲーム:ユーザー人口増加も、不正利用の増加や、参入事業者及びコンテンツの減少等により、2002年をピークに市場規

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    khtokage 2019/04/14
  • 「これいいなあ」と思った最近のライトノベルの表紙デザイン - WINDBIRD::ライトノベルブログ

    昨日今日とライトノベルの表紙の話題が多いなかで、ふと思いついたので好きな表紙を挙げていきます。当に素人目で見たときの「いいなあ」なので、デザインの専門的な解説などはありません。 いま、n回目のカノジョ タイトルどおりにループものなんですが、いろんなポーズのヒロインを表紙に配置することでそれを表現しているという。なんて言えばいいでしょうか、一枚絵としての完成度よりも、作品のコンセプトが優先されていると言うか、「この作品ならでは」という感じになっているのが好きです。そういうのなかなか無いんですよね。 いま、n回目のカノジョ (ファンタジア文庫) 作者: 小林がる,Tiv出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2016/12/20メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る 神さまSHOPでチートの香り 全体をセピア色にしているのが珍しいですよね。イラストレーターさんがフルカラ

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    khtokage 2017/06/18
  • ライトノベル『この恋と、その未来。』の打ち切りについて - WINDBIRD::ライトノベルブログ

    (2016/9/16追記) 『この恋と、その未来。』 最終巻となる6冊目、11月に発売します。四郎と未来、ふたりの結末はファミ通文庫からしっかりお届けしますので、こちらも楽しみにお待ちください。 10月は嬉野秋彦最新作『魔術師たちの就職戦線』登場! そして11月にはあの作品の完結巻が……! | FBにゅーぶろ|話題のラノベ情報が見つかる! 打ち切り回避! ファミ通文庫は神! (追記終わり) 『この恋と、その未来。』が打ち切られた、というニュースが飛び交っています。どうやら最新刊のあとがきでそのようなことが書かれていたそうなのですが、電子書籍待ちの私はまだそれを読めていません。しかし、事実であるとすれば当に残念で、当に理解しがたい話です。 『この恋と、その未来。』、あとがきを読むと「編集部から5巻で完結させろと言われたけど、完成度優先させて6巻構成にしたよ。6巻目はファミ通文庫からは出な

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    khtokage 2016/05/30
  • 『魔法科高校』へ観光に来られる皆様へ - WINDBIRD::ライトノベルブログ

    今回の話題はこちら。 魔法科高校の劣等生〈1〉入学編(上) (電撃文庫) 作者: 佐島勤,石田可奈出版社/メーカー: アスキーメディアワークス発売日: 2011/07/08メディア: 文庫購入: 11人 クリック: 434回この商品を含むブログ (118件) を見る なんと言うか、「苦手なものでも自分の目で確認するのは偉い」という称賛が散見されるけれど、地元民からすればガイドブックなしにやってきて文句ばかり言っている観光客みたいなもので、あまり気分はよろしくない。そもそも『魔法科』だけ読んで最近のラノベの傾向を理解するだなんて、『進撃の巨人』だけ読んで最近の漫画の傾向を…みたいな話だろう。まあ、自分だってそういうことをやらないこともないので、声高に非難できるわけでもないが。 しかし、「巷で流行りの俺TUEEEをちょっくら見物に」で『魔法科高校の劣等生』というのは、なかなか難しい旅行プランな

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    khtokage 2015/07/08
    ああ、stella_nfさんの言うように「一夢庵風流記」いいね。てか時代劇ものはそんなん多い。「剣客商売」なんかも極端に言えば「親子で俺TUEEEしてて飯が旨そうなライトノベル」みたいなもんだw
  • 「大人向けラノベ」の誕生 - WINDBIRD::ライトノベルブログ

    「大人向けラノベ」あるいは「青年向けラノベ」とでも呼ぶべき作品/レーベルが、今年になって爆発的に増えている。2014年の終わりにこの流れを整理しておきたい。 大人向けラノベレーベルには二つの傾向があるように見受けられる。 まずはWeb小説の書籍化を行うタイプ。これはMFブックスやモンスター文庫、あとは微妙に新潮文庫nexなどもそうだ。nexはともかく他の二つは大人向けなのか?と疑問に思われる方もいるだろうが、レーベル自身がそう名乗っているのだから仕方がない。どうも、Web小説の書籍化を購入するのは年齢が高めの読者だというような調査結果があるらしい。 もう一つは女性向けを意識したタイプ。富士見L文庫や集英社オレンジ文庫などは特にその傾向が強い。ミステリやホラーが多いようで、特に「お店ミステリ」は流行ジャンルになっている。 前者のWeb小説タイプについては、これはアルファポリスなどが単行サイ

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    khtokage 2014/12/22
    「富士見新時代小説文庫」か。昔から隆慶一郎や池波正太郎は一種のラノベみたいなもんだよなと思いつつ好きで読んでたけど、やっぱり今も需要あるんだなぁ。 「大人向けラノベ」の誕生 - WINDBIRD
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