キリン(東京都中野区、磯崎功典社長、03・6837・7001)は国内グループ各社でRPA(ソフトウエアロボットによる業務自動化)を本格導入し、2021年に年9万時間の業務削減を目指す。試験的に経理や調達部など5部署で導入し、18年末までに業務削減の効果が確認できたとして、19年からの新中期経営計画に合わせ本格導入を決めた。19年は7部署を追加し約20業務でRPA導入を進める計画だ。 19年に導入するのは営業系、工場、品質保証などの7部署。各部署で業務システムを使った各種の登録、帳票の更新、データ集計といった単純作業を中心にRPAに置き換える。 個別業務の要望に対応してRPAの導入も行うが、効果の最大化を狙い1部署で集中的にRPA化を進める方法も採用する。RPAに移行できる業務を可能な限り洗い出し、3―4カ月間で集中的に転換する。まず調達部などで集中導入が可能になるかを検討する。 21年には