要約: 世界のミクロ国家は冗談みたいなところも多いけれど、なぜそこが国にならなくてはならなかったかという意志の存在を如実に感じさせてくれる。その意志が愛国心というものの根幹ではある。単に国を愛せと教えるのではなく、なぜ日本が日本としてまとまっているのかを教える、という意味での愛国心教育は、日本が日本として存続するために必須だし、その重要性は今後移民が増えるにつれてますます高まる。 最近お気に入りの本が、オーストラリアの世界的ガイドブック会社ロンリープラネットが出している『ミクロ国家ガイドブック』。久々にガイドブックを読みつつ見果てぬ地に思いをはせる体験をしたと同時に、いまぼくたちのいる足下のこともいろいろ考えさせられる本にもなっている。 これは世界の小国を集めた本だ。小国といっても、モナコやバチカンみたいなレベルの小国じゃない。海の中の支柱一つとか(前にこの欄でふれたシーランドだ)、町一つ