2022年1月26日のブックマーク (1件)

  • 赤く熟れた林檎色の  - 少女人魚ブリュンヒルデよ、海上で平和の歌を歌え(木谷日向子) - カクヨム

    改めて周囲を見ると、クルワズリの街は全体的にセピア色がかって見える。そして、焼き魚よりも半生か、生魚を提供し、それを調理してサンドイッチにしたり、海鮮丼にして売ったりしている店が多い。 ジークフリートは両親がジャポニズム(日趣味)だったため、幼い頃から家庭料理に海鮮丼や納豆が出ることが時々あったので、こういった独特の風味や匂いに慣れていたが、アルベリヒは生魚に未だ慣れていないので、オイルで焼いたアクアパッツァを提供している店がないものかと、眉を顰めて不機嫌そうに首を左右にゆっくりと動かして探している。アルベリヒには、先ほど共にべた海鮮丼は合わなかったのだろうか、そうだとしたら申し訳のないことをしたな、とジークフリートは、心の片隅に僅かな罪悪感を感じて親友の横顔を、ちらりと見た。 すると、再びその遥かに下方から、きゅう、という狐の鳴き声のような音がする。視線を移すと、アカネがさらに頬を赤

    赤く熟れた林檎色の  - 少女人魚ブリュンヒルデよ、海上で平和の歌を歌え(木谷日向子) - カクヨム
    kiinatan
    kiinatan 2022/01/26
    人魚×海軍兵のハートフルファンタジーです。