デスマーチの責任 - 石水氏の責任論への批判 ‐ 石田慈宏 / 記事一覧 私が石水氏の責任論について、批判する主な論点は次の通りです。 ①現在の福島第一原発での事故への対処プロジェクトにおいて、このプロジェクトをデスマーチ化させたのは、政府、であるという点 ②東電の災害時対応マニュアルの想定外の事態が起こった場合、それ以外の対応については政府の責任であるから、政府が直ちに現場の指揮権を奪い、介入すべきであったという点 石水氏の論が成り立つには、政府であれば、今回のプロジェクトのデスマーチ化を充分に阻止可能であったということになる。つまり、現場における対処の具体的なオペレーションの実施状況と全体のリスク評価を誤った、いわゆる政府の誤ったプロジェクトマネジメントがデスマーチを発生させたというわけです。 私は究極の責任は、政府が取るしかないと考えますが、政府が早期に介入してもデスマーチ化