競馬界の巨星墜つ――。競馬予想家、評論家として第一線で活躍していた清水成駿(しみず・せいしゅん)さんが4日午後3時17分、東京都内の病院で死去した。67歳だった。本紙で連載中だった「馬單三國志」をはじめとする数々の名物コラムで、競馬ファンを魅了し続けてきた“カリスマ”は、がんとの壮絶な闘病生活の中でも、決してペンを手放すことはなかった。不屈の男が最期まで追い求めていたものとは何だったのか!? カリスマ、孤高の男、予想神…冠した称号は数知れず。残した的中伝説もまた数知れない。 ジャパンカップでは日本馬有利の声が支配的なときほど、外国馬に敢然と◎を打ち、牝馬の日本ダービー制覇は難しいとの声が強まれば、あえてウオッカに◎を託す。反骨心に満ちた骨太予想は多くの競馬ファンを魅了した。なかでも業界を震撼させたのが、あの有名な1998年日本ダービーの“成駿節”だ。 「ダービーくらい1点でしとめたい