大半の組織では、各種アプローチのパフォーマンスや有効性を評価するためにさまざまな形で評価値を利用している。評価値のないものは、順調かどうかを判断するための主観的な意見にすぎない。評価値は必須なのだ。だが、評価値には用心が必要で、リソース利用率の有効性を実際に知りたい場合は産出量(生産性)の増加を評価するように、多くの場合、本当に知りたいものを直接評価することはできない。 評価値にはもっと難解な面もある。人は評価するものに注目し、評価されるものが重要だと仮定する。評価値が直接価値に結び付かなくても、評価が行われると考える分野のパフォーマンス向上に努めていく。カギとなるのは受け止め方だ。マネージャは、1つのことを公然といいながら評価値を通じて別のことを強調し、言葉に出した目的を事実上台無しにすることがある。評価値は、評価されているものが有意義であることを暗示する。 ポイントになるのは、人は評価