就職活動における意思決定をするということの恐ろしさというものをひしひしと感じている。何かを決めるということは、何かを捨てるということに他ならない。普段我々が行っている意思決定のほとんどは、再出現率が高い。よるごはんを食べる。今日どの服を着ていくなどである。これらは次の日が来ればまたほとんど同一の条件で意思決定を行う場面が再び訪れる。なので、リスクというものがほとんど生じない。改善することは要求されるが、失敗しても人生に影響を与える可能性は極めて低い。 しかし、新卒の就職活動というものはこれとは大きく違う。それは、二度と同じ機会が訪れないからである。新卒という日本独特の風習の中で、この意思決定というものは非常に重い決定である。どれだけ転職がしやすい環境になったといえども、働けないからといってすぐに転職できるほどに日本という社会は開放された環境ではないと思われる。転職に対する風当たりは今も強い