10日に投開票された東京都知事選で、2020年夏季五輪招致を公約に掲げた石原慎太郎氏が4選を果たし、招致に向けて動き出すことになった。石原氏は「9年先に希望を持って(震災からの)復旧、復活に励むということも一つの大きな刺激になるんじゃないかと思う」と語った。日本オリンピック委員会(JOC)も、16年招致に続く東京の再挑戦を望んでいる。一方、招致を検討した広島市は市長選で、元厚生労働官僚の松井一実氏が初当選し、招致撤回を表明した。 ただ、7月に開催地を決める18年冬季五輪招致で韓国・平昌が勝てば、同じ東アジアの東京は立候補を断念する可能性が高い。20年五輪招致はローマが立候補を表明し、アフリカ初開催をめざす南アフリカも意欲を示している。