『大原社会問題研究所雑誌』1月号に、平尾智隆さんの「理系高学歴人材の人事労務管理――博士卒の処遇プレミアム」という論文が載っています。 http://oohara.mt.tama.hosei.ac.jp/oz/639/639-05.pdf 学歴と就職率の関係を分野別に見ると、 文科系ははっきり、学部卒>修士卒>博士卒ですが、理科系は学部卒<修士卒>博士卒と、修士が一番良くて、博士は学部卒より良くない。 そこで、「理系高学歴人材(理系の博士課程修了者)の企業内での人事労務管理およびその処遇プレミアムを実証的に明らかにする」ことで、「人事労務管理の視点からこの問題の解決への示唆を探」ろうとする論文です。 結論のところだけ引用しておきますと、 >本研究で得られた知見をまとめると次のようになる。第1に,博士卒の初任給が勤続3年の修士卒の賃金よりも高い企業においては,その後の賃金上昇率も博士卒の方が